お金・ビジネス 子育て

お金に困らない子供の育て方

この知識はこんな方におすすめ

  • 子供に将来お金に苦労しないでほしい
  • 子供に将来楽しい人生を過ごしてほしい

子供が将来お金で困らないために

将来お金に困らない子供を育てるためにはどうすればいいのでしょうか。

裕福な家庭に生まれてもお金を無駄遣いしてしまい1代で親の遺産を食いつぶしてしまったり、貧しい家庭に生まれたけれど一生懸命お金の勉強してビジネスや投資で成功したりする人もいます。

もちろんそのような生まれた環境によって教育レベルなども変わってくるので、それと社会的な成功にはある程度の相関はありますが、例えば、学歴も年収で考えると1000万円とか2000万円ぐらいの企業の中での成功であれば、学歴が高い方が有利だとはされていますが、それ以上のレベルで考えると学歴はあまり関係がないということも分かっています。

そんなに大きな成功して欲しいとか億万長者になってほしいというわけではないけれど、子供には、ある程度はお金も稼いで楽しく過ごしてほしいし、時々親孝行もしてほしいと思う親御さんも多いのではないでしょうか。

早い段階から経済活動に触れる

お金に困らないためにはどのような条件が必要なのでしょうか。
色々な意見があるかとは思いますが、できるだけ早い段階からお金を使わせてあげて、かつ、お金がどこから来てどうすればお金を稼ぐことができるのか、どのようにしてお金が入ってきて、どうすれば得をしたり損をするのか、どれぐらいお金を貯めれば自分の欲しいものを買うことができるのか、というような経済活動にできるだけ早く関わらせた方がいいということが研究により分かっています。
銀行口座を早く持たせた方が、お金の苦労をしにくいという研究もあります。

この研究をさらに推し進めている人もいます。
例えば、金融に関する文献を書かれている作家さんで、子供のお小遣いは大人の世界と同じようにした方がいいということを言われている人もいます。

子供のお小遣いは、お手伝いや家族や他の人のためになるようなことをした場合には、それに応じた額のお金がもらえて、その内の15%は税金として徴収され、これは家族全員から徴収されてそれは家族の貯金箱に入れられて、定期的にみんなの投票によってどんなことにそのお金を使うのかを決めるそうです。

この方によると、15%は税金として徴収して家族会議によってその使い道を決めて、10%は自分たちで寄付する先を決めて強制的に寄付をするといいと言われています。

そこまでするのは面倒という方も多いとは思いますが、多くの研究者が勧めているのは、お小遣いというものがどこから来ているのかは、ちゃんと伝えた方がいいということです。

小さい子供の場合は、お金というものは働いてもらえるものではなく銀行に行けばもらえるものと思っていたり、親が買い物をするときに紙幣を出して硬貨のお釣りをもらっている姿を見て、買い物をするとお金がもらえると思っている子供もいるそうです。
ですから、早い段階からお金というものがどこから来るのかをしっかり教えたほうがいいということです。

さらに、家計に対してそのお小遣いがどれくらいを占めているのかということも子供に伝えた方がいいということです。
自分がもらっているお小遣いがどのように捻出されていて、どれくらい頑張らないとそれが手に入らないのかということを知っておくということがとても重要です。

自分が行った対価としてお小遣いをもらう

実際に将来お金に苦労しない子供の育て方の特徴とは何なのかということを調べた研究によると、お手伝いや宿題などの自分が義務的にしないといけないことなど、何かをしたことによってお小遣いをもらうという体験をしていた子供ほど、寄付をする確率が高くなるということが分かっています。

つまり、利他的になり社会のために何かをしようとする意識が高くなるということです。
義務や何かしらの行動をしたことによってお金が貰えるという感覚が増えてくると、社会とのつながりも意識するようになり、社会や他人のために何かをしたいと考え寄付もするようになるということです。

家庭の暖かさ

子供が行う寄付の金額や貯金の額というものは、普通に考えたら家計の裕福さや経済状態によるのではないかと考えると思いますが、実際には、世帯収入と子供の貯金額や寄付額には関係がなかったということも分かっています。

ですから、裕福な家庭に生まれてお金に余裕があるから貯金や寄付するわけでもなく、貧しい家庭だからといって貯金もなく寄付もしないかというとそういうわけでもないということです。
裕福な家庭でお小遣いもたくさんもらっていても、無駄遣いをして貯金も寄付もしない子供もいれば、貧しい家庭でも一生懸命貯金をしたり寄付をする子供もいるわけです。

その差は何が影響を与えるのでしょうか。

この研究によると、それは家庭の温かさだということです。家庭の感情的な繋がりが強く温かい家庭で育つ子供ほど、貰ったお小遣いを貯金して、その度合いは家庭の温かさが増えれば増えるほど金額も増えるということが分かっています。この研究では、大学に行くときの学費もそれまで学生の間に貯金して自分で貯めたという子供もいました。

温かい家庭で育った子供ほど、無駄遣いをすることなく貯金をすることができていたということです。
ですから、虐待などは論外ですが、子供の恥や罪の意識を使って心理コントロールをしてしまうと、結果的の子供が将来お金で苦労する確率は高くなるということです。

算数や数字に触れて興味を

他の研究では、算数は計算が得意な子供ほど、寄付をしたり自分の将来のために貯金をすることが得意になったというものもあります。
お手伝いや勉強などの自分がやるべきことをやったことでお小遣いをもらった子供ほど、2倍ぐらい他の子供に比べて寄付する確率が高くなり、それと同じように、算数が得意な子供ほど、寄付する確率も高くなり自分の将来のために貯金をするのが得意だったということです。

算数は計算が得意だと、やはり自分がそれを買うべきなのか、貯金すれば何を買うことができるのかというようなことを即座に考えることができるようになります。それによりお金を使うことの判断が衝動的にならず、理性を働かせることができるようになります。結果として無駄遣いをしなくて済むようになります。

皆さんがもし自分たちのお子さんに将来お金で苦労して欲しくないと思うのであれば、できることは3つです。

1. 家庭内を温かくする

2. お手伝いや何かしら貢献することでお小遣いをもらえるようにする

3. 算数に興味を持つようにする

これにより将来お金に困る確率は減ると思います。

数学が得意だと人生イージーモード

ちなみに、数字に強くなると人生がイージーモードになるということも分かっています。
幼い頃から数学の才能を周りから認められるようなレベルの子供を集めて、成人後にどのようなキャリアを積んでいるのかということを調べたリサーチがあります。1970年代から当時13歳だった子供たちのトップ1%の数学の成績を持っていた人たちを追跡調査して、40年後にどのようになっているのかということを調べています。参加者は男性が1037人で女性が613人だったそうです。

その結果、数学の能力が高い人ほど幸福度や人生の満足度が異常に高く、年収は平均で男性が1500万円で女性が800万円ぐらいだったということです。週の労働時間は50時間以上だったということも分かっています。
一生懸命働きしっかり稼いで幸せに暮らしていてその人生に満足しているという傾向が確認されたわけです。

細かいデータとしては・・・

25%から40%の人は博士号を取っていた

4.1%は大手大学の終身在職権を取っていた

2.3%が大手企業の重役になっていた

2.4%が弁護士になっていた

8%の参加者は合計で681件の特許を取っていて358億円の融資を得ていた

25%の参加者は合計で7572本の学術論文を書いていた

3%の参加者は合計で85冊の本を出していた

このように考えると、社会的にもハイクラスな職業に就く可能性が高くなるとも考えられます。
ですから、子供に小さい頃から数字に触れて興味を持つようにすることで、クリエイティブな才能も伸ばすことができて、職業や収入面でも可能性は広がり、自分の人生に満足することができる可能性が高くなるのではないかと思われます。

多くの人が何かをやらない言い訳に「お金がない」を使いますが・・・

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リサーチ協力:Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo

参照:https://link.springer.com/article/10.1007/s10834-011-9270-3
https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/0956797614551371

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