この知識はこんな方におすすめ
- ADHD、あるいはADHD気味?
- 身の回りにそんな人がいる
ADHDの人がその才能を活かして成功するために!
今回は、ADHD の人に向いている仕事について紹介させてもらいます。
最近 ADHD の人や ADHD 気味だと思う人が増えたのではないかと思いますが、それについて相談を受ける機会も増えてきました。
放送に対するリクエストももらうことが結構増えてきましたので、先日は ADHD の人に隠された3つの能力について紹介させてもらいました。
今回は、ADHD の人が、そうでない人よりもむしろ有利になる可能性が高い職業について解説させてもらい、ADHD の人はむしろADHD であるからこそその才能を活かして成功することもできるということをお伝えしたいと思います。
詳しく掘り下げた内容はこちらで放送していますが、一部はこちらでも解説しておきます。
これらの動画はDラボで今なら20日間無料で見ることができますので是非チェックしてみてください。
特性が圧倒的な強みになる職業
ADHD の人はハイパーフォーカスに代表されるような、一点に集中して他のことが見えなくなってしまうぐらいに強烈な集中力を発揮することがあるとされています。
ADHD の人と言うと集中力がなくてそわそわしたり、目の前のことに集中することができないようなイメージを持っている人もいると思いますが、実際にはそうではありません。
自分が興味を持てないことに対しては注意が分散してしまいますが、興味を持てることを見つけると、そこにまさに全集中するようになり止められなければ1日中でもそれをしているというような能力を発揮することもあります。
思い起こすと、僕も子供の頃は朝に積み木で遊び始めたら寝るまで積み木をしていたり、粘土で遊び始めたら食事をする時も粘土を持って行こうとするぐらい、ある意味良くも悪くも集中力はあったそうです。
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このような高い集中力があるとなると成功しそうな気もしますが、これは職業によります。
例えば、1から10のステップまで分けて行わなければいけない仕事があったとして、そのひとつひとつにあまりこだわりすぎると仕事としては終わらないというような仕事はよくあると思います。
ひとつのことに集中して細くすれば良いというのではなく、全てを一定のクオリティでこなさなくてはいけない仕事はよくあると思いますが、こういう仕事は当然向かないわけです。
例えば、3のステップのところでハイパーフォーカスが発動すると、その部分にだけ没頭してしまい仕事としてはいつまでたっても完了しないということになりかねません。
ですが、これも裏を返せば、そんな驚異的な集中力が有利になる職業を選んだ場合には、これも当然ですが大きな成功も可能性は高くなります。
これは想像するに難くないことだと思います。
他にも ADHD の人の才能は色々とあるわけですが、今回参考にしている研究ではADHD に関する様々な先行研究をまとめて、ADHD の人にむしろ適している職業を示してくれています。
ただ、これはまだ査読論文ではないので、その点での注意は必要ではあります。
学術的な信憑性というよりは、実際に ADHD の人が実生活の中で自分の力を発揮して生きることができるかということの方が重要だと思いますので、そう考えると非常に参考になる論文かと思います。
先ほどのハイパーフォーカスという特徴について考えるのであれば、それが向く仕事となると、細かなものづくりや、病的なくらいに何かに熱中したり強烈な情熱を傾ける必要がある仕事であれば向くと思います。
このように ADHD の人が向く職業が色々とあります。
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一般的には仕事に情熱を求めるのはキケンだが・・・
職業を考えるにあたっては、自分の好きなことを仕事にしたいと思う人もいるでしょうし、自己啓発のセミナーでは情熱が全てだというようなことを言う人もいます。
実際には、普通の人は仕事で情熱に頼ったりすると、かえって仕事は続かなくなります。
これは ADHD ではない人を対象にしたものですが、情熱を大切に考えて仕事に向き合った人と、仕事は仕事だと割り切って仕事をした人を比べると、情熱を頼りにすると燃え尽きて仕事を辞めやすくなるということが分かっています。
離職率も割り切って仕事をしている人の方が情熱をベースに仕事を考えている人よりも低いですし、仕事に対する成果も上がるということです。
ただADHD の人の場合には例外です。
強烈な情熱を発揮できるような仕事しか どうしても注意散漫になってしまうので基本的にはできないですが、強い情熱を感じて一生続けることができると思えるような職業を見つけた場合には、ADHD の人がかなり有利になります。
例えば、他の人であれば少し休憩したいとか眠りたい、ご飯を食べたいとかデートしたいとか、ゲームをしたいとか現を抜かしている間も、ADHD の人はハイパーフォーカスを発揮して強烈な情熱を感じる仕事に対しては、そこにすべての集中力を向けて取り組むことができます。
そうなれば当然他の人よりもはるかに抜きんでた結果を手に入れることができます。
もちろん、特にやりたいこともないけれど仕方がなく仕事を選んだりすると、ADHD の人の方がむしろ損をしてしまいやすいですが、自分にとっての天職を見つけた場合の有利さはADHD の人の方がはるかに上です。
このような ADHD の人が示す特徴というものは、特定の環境になると、そのジャンルでの天才と呼ばれたり時代を変えるような力を発揮するようになります。
ですから、ADHD だからといって自分を責める必要は全くありません。
ただし、職業選択だけはちゃんと考えてもらいたいと思います。
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これからの時代では特化した才能こそが有利
確かに、僕はワインが好きなのでワインの生産者の人と話していても、ワイン作りに関しては抜群の能力を発揮しているけれど、それ以外のことはほとんどまともにできないというような人もいます。
これがやはり ADHD の人の成功ルートなのかと思います。
今の時代では、いわゆる大企業の中の歯車のような役割であったり、大抵のことはそつなくこなすことができるごく普通の営業のような仕事は次々と AI に代替されていきます。
そういう意味では、1点に特化して秀でた才能を持っている方がこれからの社会では必要とされると思います。
ADHD の人、あるいは ADHD 気味の人にとっては、今後の社会は非常に有利な状況になっていくのではないかと考えられます。
だからこそ、仕事選びはしっかり考えるようにしてください。
とはいえ、どんな仕事を選んだらいいのかが分からないとか、仕事選びといっても何から手をつければいいのかがわからないという人も多いと思います。
自分が情熱を発揮できることと言われても、それがなかなか見つからないという人の方が多いはずです。
情熱を発揮することができる職業以外にも、ADHD の人がその特徴を活かすことができる職業はあります。
そんなより具体的な職業について解説した動画を今回のおすすめの動画として紹介しておきますので、そちらも是非チェックしてもらい役立てていただけたらと思います。
ADHD をある程度コントロールするためのおすすめ
もちろん、ADHD をある程度コントロールしたいという人もいると思いますので、そのような場合には、認知行動療法やマインドフルネスが使えると思います。
こちらは僕の本ですが、今なら Amazon のオーディオブックであれば1人1冊ですが無料で聞くことができるキャンペーンの対象になっています。
職業選択のためのおすすめ
職業を見つけるために参考になるだろうおすすめの本も紹介しておきます。
職業選択について考えるのであればまずはこの本を読んでください。
良い仕事を選ぶための方法から仕事を楽しくする方法まで、ADHD 以外の人でも使える内容になっています。
こちらは最近読んでとても面白かった本です。
様々なスタートアップ企業が資料集のようにまとめられていて、それぞれの企業がどのような戦略で成功したのかということが分かりますので、自分で起業したいという方には是非読んでもらいたい本です。
ADHD に関するおすすめ本
ADHD に関して認知行動療法を勉強しておくのはとても役立つと思いますので、2冊の参考になるであろう本を紹介しておきます。
僕も時間管理が苦手なタイプですが、ADHD の場合には時間管理がなかなか難しくなる場合も多いと思いますので、その点でも役に立つと思います。
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リサーチ協力:パレオチャンネル
参考:Penny Williams and Timothy J.Legg(2019)Best Jobs for People with ADHD Healthline