この知識はこんな方におすすめ
- 脳の老化を防ぎたい
- いつまでも柔軟な思考を持っていたい
わずか9粒で脳に効く!
今回は1日9粒で頭が良くなるスマートドラッグについて紹介したいと思います。
スマートドラッグといってもこれは別にドラッグではありません。
いわゆるスマートドラッグとしてはカフェインが代表的で、一時期結構話題になりそれに関する本も出ていたりしました。
中には興味深いけれどもデメリットも多いものがあったり、それほど別に効果がないものもありました。
体に悪くないものの中で人間の脳にも良い影響を与えるようなものは何かあるのかということを調べてくれた研究で、なんとわずか9粒のナッツが脳に効くかもしれないということが示されていました。
サプリではなくピーナッツになります。
ナッツが体にいいという話については今までも散々紹介してきたと思います。
過去の研究では、1日に20 g から28 g ぐらいのナッツを食べることによってさまざまな病気のリスクを下げてくれるというデータもあります。
加齢による認知機能の低下を防いでくれる!
そんな中、今回の研究ではナッツで人間の脳機能の低下を防ぐことができるかもしれないという南オーストラリア大学の研究をもとに紹介したいと思います。
この研究では4822人の中国人を対象にしていて年齢としては55歳以上の人を集めています。
年齢としては脳機能の低下が分かりやすくなってくるような世代の人たちを集めて、全員に頭の回転の速さを測るための認知テストを受けてもらいました。
記憶力や思考力、推論力などを主に調べて1991年から2006年まで定期的にチェックして、それを食事習慣と照らし合わせることによって、どのような食事をしている人が脳機能の低下が少なかったのかということを調べようとしたものです。
その結果分かったこととしては、1日10 g 以上のナッツを食べることによって年齢による認知機能の低下を何と40%も防ぐことができるということが確認されています。
40%も脳の老化を遅くすることができるということです。
脳の老化と言われてもなかなか感じづらい人が多いと思いますが、認知症の問題や頭の回転が悪くなるというのは怖い問題です。
若い人のような柔軟な発想ができなくなりビジネスで失敗してしまう経営者もよくいます。
そのような傾向をナッツを食べることによって40%も遅くすることができるかもしれないということです。
物覚えや問題解決能力も!
この研究の興味深いところは、普段からナッツの消費量の多い人ほど、物覚えもとても良く難しい問題に対する答えも思いつきやすくなるということが確認されています。
人生の中ではさまざまな簡単には答えの出ない問題を抱えることもありますが、そのような難しい問題に対しても謎解きのようなポップな問題に対しても答えを思いつきやすかったということです。
しかも、この1日10 g のナッツというのは大した量ではありません。
アーモンド一粒で大体1 g 程度ですから、10 g のナッツとなるとアーモンドであれば9粒から10粒ぐらいになります。
アーモンドやクルミが個人的にはおすすめなので、僕のおすすめのアーモンドとクルミを今回のおすすめのアイテムとしても紹介しておきますが、このようなナッツを1日わずか10 g ほど食べるだけでも脳の老化スピードを40%も遅くすることができるということです。
若い人も予防として
脳の老化という点では若い人は関係ないのではないかと考える人もいるかもしれませんが、一般的には30歳を過ぎると徐々に脳機能は低下すると言われていますので、予防としての意味も含めて20代や30代の頃からナッツを食べる習慣を身につけておくというのはとても良いことだと思います。
研究チームのコメントを見てみると、1日に10 g のナッツを食べることにより特に高齢者にとっては効果があり、最大で脳機能の低下を60%を食い止めることができると言われています。
全くナッツを食べない人に比べて日常的にナッツを食べる習慣がある人は60%も脳の機能が低下することを遅くすることができるかもしれないということです。
この効果としては2年ぐらい若返るのと同じぐらいだとされています。
そう考えると僕たちの脳がどれくらいナッツを必要としているのかということがわかります。
この研究では、どの種類のナッツでも脳の認知機能の低下と結びついていましたが、なぜか最も多く食べられていたのはピーナッツでした。
全体の17%程度の人たちがピーナッツを食べていたということです。
ピーナッツはそもそも豆類ですからナッツに含めていいのかという議論はありますが、ピーナッツでもいいですしアーモンドでもくるみでも脳機能の低下を防ぐという点では効果があるということです。
ナッツの抗炎症作用や抗酸化作用についてはいろいろな研究でも示されていることですので、体にも良いでしょうし日常的に食べる習慣を持つのはいいのではないでしょうか。
なぜナッツが脳に良いのかということについてですが、人間の脳というものはほとんどが油でできています。
ナッツには非常に良質な脂質が含まれていてタンパク質や食物繊維も結構含まれています。
カロリーは高いのでたくさんの量を食べることはおすすめはしませんが、ナッツに含まれている微妙な栄養素のバランスがコレステロール値を下げてくれたりして、その結果として脳の劣化を防いでくれるのではないかと言われています。
もちろん、これは脳の劣化を完全にストップさせることができるというわけではありませんし、この研究も観察研究ですから、そのあたりについても考える必要はあるのかもしれませんが、ナッツを食べることによって頭が良くなるとか脳機能に良い効果があるというのは過去の研究でも言われてきたことですので、そういう意味では、ナッツは脳の劣化を抑えてくれるスマートドラッグだとも言えるのではないでしょうか。
毎日9粒程度食べるだけでそんな効果を期待できるのであれば取り入れてみるのも良いのではないでしょうか。
では、どんなナッツを食べればいいのかと言うと僕がおすすめするのはくるみです。
ナッツの中でもくるみが一番フラボノイドの量が多いですし、抗炎症作用や抗酸化作用を期待するのであればくるみが一番おすすめではありますが、もちろんそれ以外でも構わないと思います。
意志力を向上させるためのおすすめ
今回はそんな脳機能の老化を防ぐための方法について紹介しましたが、脳機能の衰えによって意志力というものも減ってきてしまいますので、そんな意志力を向上させるために役に立つ動画を今回のおすすめの動画として紹介しておきます。
『超集中力』は僕が出している本の中で一番売れた本ですが、この本の内容をさらにアップデートして集中力を高めていくにはどうすればいいのかということを調べて、こちらの動画ではそれをまとめた内容になっています。
人間にとっては自分をコントロールする力というものは非常に重要なものです。
脳機能が衰えてくると自分をコントロールする事が出来なくなってしまいます。
例えば、お年寄りですぐに感情的になって怒ってしまう人がいますが、これは脳の衰えによってその自分をコントロールする力が減ってきているからということもあります。
この意志力を鍛えて自分をコントロールする能力を高めれば、自分のやるべき事に集中する事も出来るようになりますし、人生においては様々な面でポジティブな影響があります。
ぜひチェックしてみてください。
集中力を高めるためのおすすめ本
今回のおすすめの本としては、集中力を高めるためにも役に立つノートを紹介しておきます。
こちらは日記やスケジュール帳のようにして使うことができるものですが、記録は人間のメンタルをコントロールしてくれるものですから、そういう意味でもとても役に立つと思います。
さらに、今 Amazon では通常3000円ぐらいする僕のオーディオブックがなんと新刊も含めて無料で聴けるというキャンペーンを行っています。
1人1冊ですが完全に無料で、無料の期間が終わっても一度ダウンロードしておけばずっと聞くこともできるそうですので、まだの方はこの機会にぜひチェックしてみてください。
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免責事項:本内容は、心理学の面白さを伝えることを目的として、参考資料や過去の動画を元に大胆な独自の考察したもので、事実を確定するものではなく、あくまで一説です。ここでの結論は、記載された論文とは異なる場合があります。
参考:https://link.springer.com/article/10.1007/s12603-018-1122-5