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【本当は怖いメイクの心理学】失恋から職場での悲劇まで起こす化粧とは

D-lab by Mentalist DaiGo

この知識はこんな方におすすめ

  • メイク大好き!
  • おもしろ科学大好き!

本当は怖いメイクの心理学

今回はメイクの心理学についてですが、モテるメイクやスキンケアについては以前にも解説させてもらったことはあります。
今回は、そんな中でもメイクがもたらす意外なデメリットについてです。

ですから、メイクに興味のない男性の方でも普通に科学として面白いですし、女性の方ももちろん役に立つ内容ではないかと思います。

化粧品広告の82%は怪しい!?

化粧品広告のうち82%は怪しいという研究があります。
スキンケアの専門家や研究者たちが、世の中に出ている化粧品広告をチェックしたという研究です。
「シワが消える」「肌の色が1トーン明るくなる」など、化粧品の広告では様々な効果が表現されています。

もちろん日本でも薬事法上は認められた表現ではありますが、それらを研究者たちがチェックしたところ、その科学的な許容度はわずか18%しかなかったそうです。
つまり、残りの82%の広告は科学的な見地から考えると嘘だったということです。

こちらは2015年にバルドスタ州立大学などの研究チームが行ったもので、世界的に有名なファッション誌7誌(Harper’s Bazaar・Glamour・Marie Claire・People StyleWatch・Instyle・Elle・Vogue)を集めて、そこに掲載された化粧品広告289件をピックアップしています。
それらを専門家たちによって効果をチェックして、どれだけ科学的に正しいのかということを調べました。

ここで扱われた化粧品広告としては、いわゆるメイクアップやスキンケアだけでなく、ボディプロダクトやフレグランス、ヘアケアやネイルに関する化粧品も含まれています。

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これによると、化粧品広告は主に以下の3つに分類されます。

環境配慮系広告(環境への配慮をアピール)
専門家推奨系広告(皮膚科医97%がおすすめなど)
科学主張系広告(臨床テストで証明されたなど)

この3つのパターンに分類した上で、それぞれがどれくらい信憑性があるのかということをチェックしました。
「専門医がおすすめ」
「◯◯大学の研究により判明」
このような広告はよく目にすると思います。

ただ、このような化粧品関係の広告や育毛に関する広告は怪しいものが多いです。
大抵のものは、参照できる研究や根拠になる論文について小さく明示はしていますが、これを実際に調べてみると結構面白いことがわかったりします。

例えば、育毛関係の広告であれば、それぞれを調べてみると大抵は皮膚の炎症に関する研究です。
皮膚の炎症を改善してくれる可能性は科学的にもありますが、頭皮の炎症を原因としないような抜け毛には効果はないでしょうし、そもそも育毛は頭皮の炎症とは直接的な関係はありません
皮膚の炎症を抑えたからといって毛が生えてくるわけではありません。

これと同じように、専門家が推奨しているとかアピールしていても、実際には、ユーザーが期待する効果とは全く違う論文を参照していたり、研究者にお金を払って調べられたものが多いです。
これらも含めて、ちゃんと根拠に基づいた化粧品広告はどれくらいあるのかということを調べたわけです。

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全体として、専門家たちによって科学的に許容される範囲だと認められたのはわずか18%だけでした。
82%の広告は、その広告の中に煽りすぎた表現があったり、根拠として間違った内容がありました。

僕が紹介している内容も時々その間違いを指摘されることがあります。
ですが、どんな専門家でも間違えることはありますし、そもそも企業が出している以上は鵜呑みにはできないと思います。
どんな知識であっても最後は自分で試さないとわかりませんので、僕は大多数の人に当てはまる内容や自分で試して本当に良かったと思うものを紹介するようにしています。

ですが、広告ははっきり言って嘘と言えるような内容が多いので、それこそ自分の頭で考えて最終的には自分で試して答えを出す必要があると思います。
広告では実際に嘘が多いということを示してくれた研究です。

ここからはそれぞれの広告の分類ごとに細かく見ていきます。

環境配慮系広告

「動物実験を行っていない」
「環境へ配慮しています」

こんな広告もよく目にすると思いますが、専門家たちによって許容できると判断されたのは50%だけでした。
環境に配慮しているということを謳っている商品のうち半分は実際には特別配慮もしていないわけです。
あるいは、間接的に動物実験をしていたり、環境破壊の原因に繋がるような点が確認されました。

皆さんも環境に良いからといって商品を選ぶことは多いと思います。
この研究を見る限りでは、そのうちの半分は実際には環境に配慮されていない可能性があります。

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例えば、昔割り箸を使うのをやめてマイ箸を持とうという運動が流行りました。
これも専門家が実情を確認すると意味はありませんでした。
割り箸は間伐材を使っているので、割り箸を使うのをやめたら間伐材が利用されなくなり森林にダメージを与えたり、そもそも割り箸は木材を加工する際に建築材として使えない部分を利用していたという話でした。

これと同じように、実際には環境に配慮しているわけでも、それを目的にしているわけでもなく、環境に配慮しているということをマーケティングとして表面上利用しているだけということが少なくありません。

専門家推奨系広告

「肌が若返る」
「アンチエイジングに役立つ」

このような効果をアピールした商品はよく目を引きますし、その効果を期待して使っている人も多いと思います。
このような「シワへの効果」を謳った広告のうち、性能として許容できると判断されたのは25.1%だけでした。
そして、23%に関しては完全な嘘だと判断されました。

ある程度の効果があると判断されたのはたった25.1%だけで、23%は完全に嘘だったわけです。

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科学主張系広告

専門家により科学的に許容できると判断されたのはわずか14%だけでした。

「臨床テストで証明された」
「1,000人を対象に調べた結果◯◯な効果が確認された」

このような表現もよく見ると思いますが、たった14%だけしか許容されませんでした。

例えば、プラシーボテストをちゃんと行っていないので、何かしらの成分を塗った場合と塗らなかった場合で比べると、塗った場合の方がなんとなく効果があるような気がするというのは当然です。
このような思い込みやバイアスを排除できていない研究内容が多くあります。

以上のような残念な結果でした。
特に、アンチエイジングやシワが消える製品、脂肪を減らすクリーム、より滑らかでハリのある、色素の均一な肌のための製品などが売られていると思いますが、これらは単にシワを目立たなくさせるのではなく、シワをなくすことを謳っているものが多いということを研究では指摘しています。

化粧品の広告例

この研究で指摘されていた広告内容をいくつか紹介しておきます。
どれもなんとなく思い当たるものばかりだと思います。

優越性主張:受賞歴などを謳って高品質であることを主張

科学的主張:臨床的に証明されたなど臨床の結果を強調

単体性能を主張: 「もっと輝いて見える」「瞬時に欠点をカバーする」など根拠がない主張

支援・支持を主張:「皮膚科医が推奨する」などの謳い文句でユーザーを刺激

環境主張:環境に配慮していることを連想させる主張

主観的主張:架空、もしくは誇張された表現によってユーザーの合理的な判断を間違わせる主張

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他人のすっぴんを見るのはメンタルに良い?!

YouTube でもInstagram でも、有名人がすっぴんを公開したりしています。
なぜ多くの人がわざわざ他人のすっぴんを気にしてしまうのかという理由がわかる研究があります。
特に女性は、他人の目を見ることでメンタルに良い効果があるようです。

2019年のマッコーリー大学などの研究で、175人の女子大学生を集めて次の3つのグループに分けて実験を行っています。

プロのメイクアップアーティストによって化粧をしている女性の写真を9枚見てもらうグループ
先ほどの9枚の写真のうち3枚をすっぴんの女性に置き換えたグループ
ランダムにピックアップした人間以外の写真を9枚見てもらったグループ

参加者の気分の変化や自分の外見に対する満足度などを評価してもらい、これらの写真を見てもらう前後で何が変わるのかということを調べました。

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その結果、プロのメイクアップアーティストによってしっかり化粧をした女性の写真を見たグループは、自分の顔に対する満足度が下がっていました
他のグループの女性よりも、自分の外見をもっと良くしたいと思うようになっていました。

気分に影響は与えなかったそうですが、メイクがしっかりされた女性の写真を見ると、それを見た女性は自分の顔に対する満足度が下がり、もっとメイクをしっかりしたりして自分の外見を変えたいと思うようになっていました。

これは当然といえば当然のことで、外見が完璧な人なんていません。
おそらく、周りからどんなに綺麗だと言われている人であっても、自分にとってはもう少し変えたい部分も少なからずあるはずです。
誰にでも少しぐらいのコンプレックスはある中、Instagram などで女性たちのいろいろな写真を見ていると、それぞれに際立っている部分や羨ましいと思う部分が目に入ります
他人の良いところばかりを見ていると、自分のマイナスな部分も気になってきます。
それにより自分の外見を変えたいと思うようになるのだと考えられます。

一方で、ノーメイクの女性の写真を見た女性たちは、メイクアップした画像が自尊心に与えるダメージは減少していました。
つまり、すっぴんの画像を見ると、他人が綺麗にメイクをしている画像を見ても、自分の顔に対するコンプレックスが増えなくて済むということです。

他人のきれいに化粧した写真を見た時には、他人のすっぴんの画像も一緒に見ておくと、自分のメンタルに対するダメージが減るのではないかということが考えられる研究です。

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ちなみに、84人の若い女性を対象に行われた研究で、自分の外見を気にすることのデメリットも確認されています。
この研究では、半数には自分のメイクや服装などの外見をチェックする回数を減らしてもらい、残りの半数にはいつも通りに過ごしてもらいました。
その2つのグループに分けて2週間程度追跡調査して、メンタルに対してどのような影響が現れたのかということを調べたところ、外見チェックの回数を制限したグループは、外見に関する関心や自分の体に対する不満、抑うつ傾向や社会的な不安、人の目がやたらと気になったり人にどう思われているかが気になってしまう不安、外見に対する否定的な思考が減少したということが分かっています。

他の研究でも自分の体に対する印象であるセルフボディーイメージの満足度が高い人と低い人では、人生の満足度に大きな差が出るということもわかっています。
自分の外見をあまり無駄に気にしすぎないように気を付けてもらい、外見チェックの回数は極力減らすようにしていただけたらと思います。

ここから先は、なぜかメイクとおしゃれをする女性ほど恋愛がうまくいかないとか、恋愛がもたらす意外なデメリットについてさらに解説していきます。
メイクの心理学について知りたい方は続きを今回のおすすめの動画からチェックしてみてください。

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リサーチ協力:パレオチャンネル

参考:https://daigovideoapp.page.link/PC5f

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