本当は効果がないのに、なぜかみんなが効果があると信じているストレス解消法TOP9を紹介します。
世界的にも権威のあるアメリカ心理学会(American Psychological Association:APA)が、過去にストレス研究に特に力を入れた時期がありました。大掛かりな研究も行い、ストレスに効きそうだけど効かないものまでかなり調べてくれています。
僕たちがストレスに効くと思って結構しているのに、実は全く効果がないどころか、むしろストレスが増えてしまうのではないかというものを9つご紹介していきます。
慢性的なストレスに悩む人が取りやすい逆効果な行動
アメリカ心理学会の発表によると、日常的に慢性的なストレスに悩んでいる人は、ストレスを感じた時にストレス解消法として取りやすい行動というものがありました。これが、9つあり、むしろストレスを増やしてしまうのではないかとされています。これを知って、まずは避けて欲しいというのが今回の内容です。
1. ギャンブル
ギャンブルが好きな人も結構いると思いますが、ギャンブルはとても疲れるものです。脳がかなり働く上にドーパミンやアドレナリンが出まくり、コルチゾールが分泌されストレス反応が強く生じています。ギャンブル狂いの人は老化が進むと言えるぐらい、体には良くないものです。
リスクに対してドキドキするというのが、いわゆるギャンブルですので、スマホのゲームなのでも近いようなことが起きるのではないかと現代では言われています。
ギャンブルはやはりストレス発散にはならないということです。休日だからパチンコでも行ってこようか・・・ というのはお勧めできません。
2. ショッピング
先ほどのギャンブルは、特に若い世代ではする人は少ないと思いますが、これをストレス発散としてする人は結構いるのではないでしょうか。
ギャンブルの場合は、勝った場合はどれだけ儲かるのだろうかと期待感が膨らみますが、確率的にはほとんど負けるものですから、期待が裏切られてかえってストレスを抱えるわけです。ショッピングも全く同じで、あれも欲しいな、これもあったらいいなとドーパミンが出まくります。それらを全て買うわけにはいかないですし、物欲に負けて勝ってしまうということも起きます。買ったことによって本当に満足するものであればいいですが、後悔してしまうような場合にはストレスになってしまいます。
無駄に期待感が高まり行動した後に後悔するというのが体に良くないということです。
特にクレジットカードなどを使い、自分の持っているキャッシュ以上に買い物してしまうと、それが後の後悔につながりやすいものです。
お金の使い方とは難しいものですが、お金を使って、それ以上に価値のあるものを手に入れるのでなければ、人間がそれなりの金額のお金を使う時には決断が必要になり、この決断は殴られた時と同じような反応を脳に起こしますので、ほどほどにしておかないとネガティブな影響だけが残ってしまいます。
しかも、人間がストレスを感じている時には、判断能力が下がっています。ですから、ストレス解消としてショッピングに行くということは、判断能力が下がっているわけですから、ついつい余計なものを買ってしまう可能性が高くなってしまいます。そのために、買ってしばらくして、ストレスが落ち着いた頃に改めて考えると、なんでこんなもの買ってしまったのかと後悔してしまうわけです。そうなるとまたストレスが増えますので、またショッピングに行きたくなり・・・・、そうして負のスパイラルにはまってしまいます。
ショッピングはストレスのない時に楽しむようにしましょう。
3. タバコ
タバコを吸っているとリラックスできるとか、ストレス解消になるという人がいますが、これも嘘です。タバコは基本的に血管を収縮させるものですから、体にとっては強いストレス反応になりますし、タバコを吸わない時にイライラしてしまうのは、ストレスでイライラしているのではなく、ただ単にニコチンが切れた時の依存症の反応が出ているだけです。
タバコはストレス発散にはならないし、百害あって一利なしです。
4. お酒
これも間違わないで欲しいのは、ストレスを感じている時にはやめてほしいことです。もちろんタバコはストレスを感じていようが感じていまいがやめたほうがいいものですが、お酒はストレスを感じている時には特にやめたほうがいいです。
かえって問題が悪化するものです。普通に友達と楽しく飲もうとか、お祝いなどで嗜む程度に飲むのであればいいものだと思いますが、ストレス発散を目的としてお酒を飲むと、無駄に飲みやすくなって翌日に影響が出るので、翌日に問題解決能力やコミュニケーション能力が低下してしまいます。それによりまた新たな問題を抱えてしまい、それがストレスになりまたお酒を飲む・・・・、ここでも負のスパイラルにはまってしまいます。
一番良くないのは、例えば、夫婦関係で喧嘩をした時にお酒の力に頼るという人がいますが、これが最悪です。恋愛関係でも人間関係でも同様ですが、トラブルを抱えている時にお酒が入ると、そのトラブルが余計に悪化するということが分かっています。
お酒もストレスを感じている時にはやめておきましょう。
5. やけ食い
ここまで来ると、皆さん何となくわかってきたのではないでしょうか。ストレスを感じた時にすると危険な行動とは、その行動がさらにストレスを生じさせてしまい、どんどん悪化させてしまう行動です。
やけ食いも全く同じで、例えば、仕事の終わった後に、みんなで仕事の鬱憤を晴らすためにやけ食いをしたとします。そうするとその瞬間は楽しいかもしれませんが、翌日には後悔が生じますから、その後悔によりメンタルは悪化し集中力も続かなくなり、仕事はしんどくなりまたストレスを抱えてしまいます。
6. テレビゲーム
テレビゲームも全く同じで、ストレスを感じている時にテレビゲームをすると、脳の反応としてはギャンブルと同じですからドーパミンも出やすくなり没頭しやすくなります。その結果、無駄なことに時間を使ってしまったという後悔が残ります。使った時間に対する後悔により、またストレスを抱えてしまい・・・となります。
7. ネットサーフィン
ネットサーフィンや SNS も同様です。特に SNS などでは、みんな自分の輝いているその瞬間を切り取りそれにフィルターをかけて投稿しているわけですから、ストレスを感じている時に他人のそのような投稿を見ていると、みんな幸せそうだと感じます。自分だけが不幸だと感じやすくなるので、これがまたストレスにつながります。
このようなネットで不幸を感じると、ヘタをするといわゆるアンチになってしまいます。ネットの中で自分より不幸な人を探したり誹謗中傷をしたりして、その結果、また無駄なことに時間を使ってしまったと後悔からのストレスにつながり・・・、どんどん無駄な方向に加速します。
ネットサーフィンや SNS はストレスのない時に楽しんだり活用する程度にしておきましょう。
8. テレビを見る
テレビを見るのも同様に、時間の無駄だったという感覚が残ります。リラックスできているように思えて、実はリラックスできていません。これはネットサーフィンなどと全く同様です。
9. 映画
これは意外でしたが、映画も良くないということです。映画自体はいいものですし、カップルや夫婦で一緒に映画を見ると関係が良くなるということも分かっていますが、ストレスがかかっている状態で映画を見ることはお勧めできません。
休日にストレス発散目的でしてはいけないことを9つ紹介しました。
×ストレス発散目的
- ギャンブル
- ショッピング
- タバコ
- お酒
- やけ食い
- テレビゲーム
- ネットサーフィン
- テレビ
- 映画
結構ストレス発散のためにしている行動が含まれているのではないでしょうか。これらはストレスがなくなってからするのであれば、いいものもありますが、ストレスから逃れるためにそれをしても、かえってその原因が悪化してしまうものです。
ストレスを感じている時には、このような行為をするのではなく、ぜひ瞑想や運動とか、散歩をしてみるのがお勧めです。
今回のおすすめ動画
ストレスと疲労感に負けないメンタルの作り方
▶︎https://www.nicovideo.jp/watch/1536504785
Researched by Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo
Reference:https://www.apa.org/news/press/releases/stress/