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プーチンが発症【世界を滅ぼす病】の正体

独裁者の心理

前回に引き続き独裁者の心理学として解説させてもらいます。
指導者が独裁者化してしまうメカニズムについて解説しています。

【プーチンとヒトラーの共通点】独裁者が暴走する15のやばい兆候

独裁者は特定の行動を取りやすいと言われています。独裁者の特徴や心理について、なぜそのようなことになってしまうのかということを理解すると、現状のロシアをめぐる問題がどれだけ危険なことなのかということがわかります。

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独裁者は急に生まれるものではなく、心理学的に言うと発症するものです。
ある意味病気のようなものですので、その観点から見るとわかることもあります。

独裁者は自己愛性人格障害

独裁者について調べた研究によると、独裁者に最も共通している特徴は「自己愛」です。
簡単に言うと自分に自信がないナルシストのようなもので、自分はすごいという事を皆に認めさせるために行動します。
他人に自分はすごいということを認めさせるために努力するのであれば最初はいいかもしれませんが、これが行き過ぎてしまうと意味がないような行動をするようになってしまいます。
当然ですが、それは誰の心にも響くことはなく、その結果暴走し始めます。

これは歴史を振り返るとヒトラーも同じでした。
ドイツが発展していくところを見せていけば国民は黙っていてもついてくるはずです。
昔は車は高価なもので誰でも手に入るものではありませんでした。
国民誰もが車を持ってる時代が来ると、当時としては画期的なスローガンを掲げてフォルクスワーゲンという会社を使ってプロパガンダを行いました。
フォルクスワーゲンでの開発を進めて安価な車を作れるようにして、それによって誰でも車を手に入れることができる時代が来ると国民を信じて、最初はヒトラーについていく人がたくさんいました。

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独裁者も最初はこのようなまともな国民を率いることをしますが、いつのまにか頭のおかしい行動に出ます
別にユダヤ人を虐殺したところでドイツ人がついてくるはずがありません。
そんなことよりも車の開発を進めたり経済を進めた方が国民はついてきます。
ところが、わけのわからない方向に暴走してしまうのが独裁者の特徴です。

心理学的に見るとプーチンも同じです。
ロシアの経済もコロナ以降落ち込んで治安も悪くなっていたという話があります。
その対策に取り込んだ方がどう考えても国民のためになるのに、それが失敗したのか、結果的に派手なことをしたくなり意味不明なウクライナ侵攻に出てしまいました。

この特徴を自己愛性人格障害と言うことができます。
独裁者に限らず、なぜこのような人が生まれるのかは研究者の間でもまだ答えが出ていません。
ただ、自己愛性人格障害と診断された人の大多数は男性です。

独裁者遺伝子

研究者は「独裁者遺伝子」のようなある種の遺伝的な要因もあるのではないかと考えています。
あるいは、共通した幼少期の体験などが自己愛性人格障害を発症する要因を高めているのではないかとされています。

独裁者が生まれる要因は色々と考えられますが、そのうちの1つとして遺伝子の変異の問題があるのではないかとも言われています。
12種類から15種類ほどの人間が持っている攻撃的な遺伝子があり、この遺伝子が変異をしている可能性がかなりあるようです。

これはその遺伝子を持っているからといって必ずしも独裁者になるということではなく、その遺伝子を持っている人が幼少期に何かしらの経験をすることによってスイッチが入って将来独裁者になったりする可能性があるということです。
あるいは、自分が追い詰められたり環境が変化するとスイッチが入る場合もあるのではないかという話もあります。

この自己愛性人格障害の人は妄想に囚われてしまうことが多いです。
ですから、ウクライナに侵攻しないとロシアがやばいのではないかと変な妄想を抱えてこの奇行を始めたのだと思います。
ですが、ウクライナの激しい反発を受けて世界中からも非難や経済制裁を受けています。
その結果ロシア経済はますます危険な状態になっています。

普通の人であれば、自分の決断の失敗を認めて世界に謝罪してやり直す判断をするはずです。
ところが、彼の頭の中で起きていることは全く違うことです。
「やはり、全世界がロシアの敵でウクライナも世界の国もロシアを潰しにかかっている」と更なる妄想が生まれます。
そうなると一刻も早くルウクライナを征服して更にその次を進めなければいけないと考えます。
ですから、妄想に囚われた結果、最悪核のボタンを押す可能性は少なくないと思います。

脳機能障害

2008年ぐらいの CIA のレポートにも出てくるそうですが、プーチンにはその頃から独裁者の傾向があったそうです。
そんな中で、脳機能障害が残忍で抑制が効かないサイコパスの傾向の要因になっているのではないかという研究もあります。

サイコパスの人の特徴としては、大胆で残念で抑制が効かないということがあります。
歯止めが効かないので徹底的にやりまくってしまいます。
この特徴が人間の脳のどの部分から生まれるのかということが様々な研究で調べられています。
理性を司る前頭葉下部、恐怖や不安を作り出している扁桃体、この2つの機能障害が原因ではないかと言われています。
生まれつき脳機能障害を持って生まれたか、あるいは、何かしらの事故によって障害を持った時にサイコパス性が高まると言われています。

前頭葉は人間の道徳的な行動を司っています。
その中心部が変形したり事故で傷ついたりすると、うまく機能しなくなります。
その結果、人間の恐怖や不安や妄想を作り出す扁桃体が人間の行動を支配するようになってしまいます。

歯止めを利かせている前頭葉の機能が低下することによって、不安や恐怖を司っている扁桃体に支配され、結果的に意味のわからない行動をとる独裁者が生まれるのではないかと考えられます。

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実際に、このような奇行をし始めた独裁者はたくさんいます。

例えば、サダム・フセインは60歳の誕生日に、自分の家を27リットルをつかってイスラム教の経典であるコーランを書くように指示したそうです。
ウガンダの独裁者だったイディ=アミンは、自分の政治上の敵を平気で殺すような残忍な人でしたが、政敵の首を切って食べようとしたそうです。
フランソワ=デュバリエは、妄想に囚われて自分の敵が黒い犬に変身したと思い込み、その結果島中の黒い犬を処刑しようとしたそうです。

ここまで来ると本気で何がしたいのか意味が分かりません。
だからこそプーチンがこれからとんでもないことをするのではないかと心配になります。

2008年の CIA のレポートではプーチンも脳の機能障害がある可能性があるということが示されています。
ここが重要なポイントで、炎上した人を寄ってたかって叩くのと同じ心理で、この戦争が始まったことによってプーチンを非難したり叩くことはあります。
後から出てくる情報は信じられない場合もありますが、2008年のレポートでこの可能性が指摘されていたということは、本当に脳機能障害が進んでしまいこの問題が起きている可能性もあります。

他人の目を過剰に気にする

独裁者のモチベーションは当然権力を保持したいという欲求もありますが、結局のところは自己愛です。
この自己愛の現れとして他人の目を過剰なまでに気にするという特徴もあります。
多くの独裁者は自分がどう見られているかを過剰なまでに気にするということが研究で示されています。

例えば、カダフィは自分をファッションアイコンだと信じ込んでいたそうです。
ただの軍人なのに、自分がどんな服を着るかによってファッションの流行が左右されると思い込んでいました。
さらに自分は芸術家だと思い込んでいて、国のあちこちに自分の顔や自分の言葉を使って作品を置いたり、自分の言葉を使った曲を作っていたそうです。
ここまで来ると独裁者もかなり滑稽ですがこれを本気でしてしまいます。

そう考えると、プーチンがマッチョカレンダーを作っていたのも何か繋がるような気がします。
本人が発売しているのか国がしているのかわかりませんが、毎年毎年マッチョカレンダーを発売しているのも、他人の目を過剰に気にしていることの現れなのかもしれません。

悪性ナルシシズム

もちろん全てのナルシストが独裁者になってしまうわけではありません。
ナルシシズムとサイコパスの悪い部分のちょうど中間に位置するのが悪性ナルシシズムだと言われています。

心理学者によっては、ナルシストとサイコパスは同じ直線上にあると考えている人もいます。
つまり、ナルシストが悪化するとサイコパスになってしまうのではないかということです。
これは心理学者の中でもまだ議論が分かれている部分ですので、何とも言えないところではありますが、そのナルシストとサイコパスのちょうど中間あたりに位置するのが悪性ナルシシズムではないかとされています。

これは独裁者の心理を考える上で非常に有効だと言われている概念です。
ナルシストは基本的に常に欲求不満です。
どこまでも周りに自分を認めてもらいたいと考えています。つねに極度な欲求不満状態です。
サイコパスは他人に共感する事がありませんので、平気で残虐な行為もできてしまいます。
この極度の欲求不満と反社会的な行動の両方を併せ持っているのが悪性ナルシシズムです。

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もしプーチンが悪性ナルシシズムだったとするならば、ロシアという国を良くしたいと考えるのではなく、もっと他の国から認めさせたいと考えています。
クリミアを併合しただけでは飽き足らず、ウクライナもポーランドもロシアに取り込みたいと、過剰な欲求不満状態になっている可能性もあります。
しかも、反社会的でもあるので、その目的を達成するためであればどんなことでもする可能性があります。

これは心理学者の中でも、様々な精神的な病気があるけれど、悪性ナルシシズムは最も深刻な病気だと言われています。
最も悪質な破壊や非人間性を助長してしまうそうです。

確かに、実際にプーチンの行動を見ていると、極端な欲求と非人道的な行動が見られます。
ここから先は、独裁者が生まれる条件について解説していきます。
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独裁者の心理学#2~プーチンが発症した独裁という病

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リサーチ協力:パレオチャンネル

参考:Seth Davin Norrholm, Samuel Hunley, Ph.D.  (2017) The Psychology of Dictators: Power, Fear, and Anxiety.
James Fallon Ph.D.(2011) The Mind of a Dictator. Exploring the minds of psychopaths and dictators. The Psychopath Inside.
Matt Davis (2019) Dictators and mass murders: Understanding ‘malignant narcissism’

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