人間は自分のことを客観的に見ることが苦手な生き物です。そのため、自分はコミュニケーションにおいて特別上手いわけではないけれど問題はないと思っている人でも、大きなコミュニケーションにおけるミスをしているということも結構あります。
そのようなミスをなくして人間関係を良くするためにはどうすればいいのでしょうか。知らないと人間関係を壊してしまうコミュニケーションの罠について紹介させてもらいます。
効果的なコミュニケーション方法などは色々とありますが、これだけは人間関係を壊してしまうので気をつけてほしいという内容です。
今の時代、個性はとても大事です。ですが、誰にでも嫌われてしまうような個性は意味がないわけです。
自分の個性はあった方がいいし、覚えてもらえる印象的なキャラクターもあった方がいいのは確かで、個性を平均化しては意味がないわけです。ですが、その個性がみんなに嫌われるものであればそれも全く意味がありません。
誰かには嫌われるけれど別の誰かには好かれるというのは個性ですが、みんなに嫌われたり嫌がられる喋り方やコミュニケーションの取り方というのは、ネガティブさしかありませんので、そのようなコミュニケーション避けることさえできれば、それだけでかなり人間関係は変わるのではないでしょうか。
他人への印象が悪い人がやりがちなコミュニケーション
みんなから見てなんとなく感じが悪いとか、印象が悪いと言われるような人がいますが、このような人がどのような行動を取っているのかということを調べた研究があります。
2017年にユトレヒト大学が100件を超える過去のデータのレビューを行い、他人への印象が悪い人がやりがちな行為を4つ纏めてくれています。
昔からよく言われている他人への印象が悪くなる原因としては、セルフコントロール能力が低いからではないかとされていました。自分の感情をコントロールしたり自分の表現をコントロールすることができないのが原因ではないのかとされていましたが、実はそれは間違っていたのではないかということが、このユトレヒト大学の研究で示唆されています。
なんと、良い印象を与えようと頑張っている行動が、裏目に出て嫌われているということが分かっています。
自分の印象を良くしようと頑張っていることが、かえって嫌味になってしまったり皮肉になってしまったりということが起きているということです。このようなことが日常の中で思っている以上に起きています。
1. バックハンドコンプリメント
露骨な褒め殺しのことです。上から目線な褒め殺しや嫌味な褒め殺しです。
例えば、どう考えても留学していたほどではないレベルの英語なのに、ちょっと英語を話しただけで、「すごいお上手ですね!留学されていたんですか?!」と言われると、なんとなく馬鹿にされたような気分になるわけです。
他によくあるのは、人が楽しく仕事を頑張っているのに、「バイトなのに仕事できるね」「新入社員なのに仕事できるね」とか、「若いのにしっかりしているね」と余計なことを言ってきて気分を害する人たちです。
このような、相手の存在や能力を認めて褒めるのではなく、自分のことをよく見せたいという感情が奥底にあるので、ヒエラルキーの強調にしかなっていない下心のある褒め方です。
これは特に目下の人に対してしてしまいがちです。そもそも褒めるという行為がよろしくなく、褒めるというよりは驚きと感謝を伝えるようにしたほうがいいです。
感謝の気持ちは思っている以上に人の心を動かすものなのに、なぜかあまり使われません。
「感謝のチカラ」についてはこちらも参考に↓
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2. ハンブルブラッキング
謙遜を装った自慢です。
例えば、テスト前に「全く勉強せず遊んでばかりだから・・・」と言いながら、良い点を取っているとか、本当に肌荒れで悩んでいる人を目の前にして、「私も肌ボロボロ〜」と言いながらめちゃめちゃ綺麗というような謙遜を装った自慢です。
本当は自慢したくて仕方がないけれど、いきなりそれを言うと嫌味になると考えて謙遜を装っている人達です。
ハンブルブラッキングをするぐらいであれば、ストレートに自慢した方がまだマシです。
残りの2つと印象を良くするテクニックなどを知りたい方は続きをどうぞ。
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知らないうちに人間関係を破壊するコミュニケーションの罠