性格が悪い人は、まず自分では認識していないでしょうし、周りの人は自然と避けがちですが、実はいいところもあります。
敵に回すとややこしいけれど、味方にすると頼もしいというような、いわゆる偏屈な人は、実は魅力があるので、将来起業したり自分でビジネスをしたいというような人は、その魅力について理解しておくことは役に立つかもしれません。
あるいは、自分のことを性格が悪いと自己卑下しているような人は、才能の活かし方が見つかるかもしれません。
性格の悪さと言っても色々とあると思います。例えば、不誠実、疑り深い、嘘が上手い、横暴・・・これらは、ある能力を持っている人の特徴です。
それは・・・
クリエイティブさの特徴です。
1. 不誠実
クリエイティブな人は不誠実な事が多いです。
ダン・アリエリーさんの研究でも分かっていることですが、クリエイティブな人は基本的には不誠実です。事実を歪める能力が非常に高いです。スティーブジョブズも言うことがコロコロ変わって周りの社員を驚かせていたそうですし、社員達はスティーブジョブズの周りには事実歪曲空間があるとまで言っていたそうです。
このような事実を自分に都合のいいように捻じ曲げる、あるいは、再解釈して自分を正当化してしまうとか、ルールや法律の穴を見つけたりして、そのようなズルが見つかった時の言い訳もクリエイティブです。
このような性格は実は柔軟性と関わってきます。それがクリエイティビティに結びつきます。周りのみんなが認識しているルールであっても、みんなを出し抜いたり得する入口を見つけることが上手です。そういう意味では、ズルをしやすい性格は柔軟性と結びついていているので、クリエイティブな人は不誠実になりがちだということです。
2. 疑り深い
クリエイティブな人はとても疑り深いです。
2011年の研究でクリエイティブな人ほど物事を疑い、なかなか他人を信用しないということが分かっています。
クリエイティブな人は物事を深く考える傾向があります。それが本当なのか、他に方法があるのではないかと考えるわけです。例えば、スタンプを押すためのパスポート、役所で書類を一つもらうための多くの手続き・・・、そもそも意味あるのか、今の時代もっとシンプルで楽な方法があるのではないかと考えます。
クリエイティブな人は物事を深く考えるので、表面的に判断せず、常に別の可能性を考えます。
この疑り深い性格は、一つのことを鵜呑みにせず様々な方向から考えることができます。それにより新しい可能性に気づくことができます。
3. 嘘が上手い
クリエイティブな人は嘘が上手いです。
嘘が上手い人ほどクリエイティビティが高いという研究は色々とあります。頭がいい人は、実際に嘘をつくかどうかは別として、嘘をつくのが上手いわけです。相手の反応や状況を様々な角度から考えた上で嘘をつくことができます。様々な側面や利害関係を想定した上でないと上手な嘘はつけませんので、クリエイティブな人の方が嘘をつくのが上手なわけです。
4. 横暴
クリエイティブな人は横暴です。
クリエイティブな人は謙遜しません。自分が思い描いたアイデアや理想をはっきりと発言し、それを発言することによって価値が生まれるということを知っています。ですから、 クリエイティブな人ほど歯に衣着せぬ態度をとりやすくなります。これが、社会的な規範から見ると横暴に見えるということです。
例えば、相手が目上の人や年上の人であっても、間違っていることであれば、はっきりと否定します。
自分の思いついたことは思いついただけでは意味がなく、それをはっきりと発言したり、実行に移すことが大事で、それが人から見ると横暴に見える可能性があるということです。
自分の能力に気づき、それを伸ばす
クリエイティビティを発揮できないとか新しいことを考えることが苦手だという人は、裏を返すと「いい人」だということです。
どちらがいいのかはそれぞれです。
ただし、間違わないで欲しいのは、クリエイティブな人には性格が悪い人が多いということであって、性格が悪くなったからといってクリエイティブになるということではありませんので気をつけてください。
嫌な人になったからといってクリエイティブになるということではなく、嫌な人にはクリエイティブな才能があるかもしれないということです。
皆さんに、この4つの特徴がもし当てはまるのであれば、その能力をクリエイティビティだと解釈して、これからの挑戦に活かしていくと良いのではないでしょうか。
性格が歪んでいる人が世の中に認めてもらうためには、成果を出すしかありません。その成果を出すためには、クリエイティビティで勝負した方がいいです。自分が持っている能力を伸ばすことを考えてみてください。
皆さんのクリエイティビティを伸ばすためのおすすめの動画と本を紹介しておきます。ぜひ参考にしてみてください。
今回のおすすめ動画
参考文献
https://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=1738311
https://my.apa.org/apa/idm/login.seam?ERIGHTS_TARGET=https%3A%2F%2Fpsycnet.apa.org%2F%3F%26fa%3Dmain.doiLanding%26doi%3D10.1037%2Fa0024407
https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/10400410802355152#.UpiRTGTdXfI
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S019188691100287X