この知識はこんな方におすすめ
- 自宅での仕事に集中できるようになりたい
- 自宅での勉強を捗らせたい
- 日々できるアンチエイジングを知りたい
勉強や仕事をする前に40秒眺めるだけで…
皆さんが自宅での仕事や勉強をする前に、たった40秒眺めるだけで集中力が高まるというものについて紹介させてもらいます。
たった40秒ですし、いろいろな種類があるので、自分の好きなものを選んで眺めてもらえればというものです。
今回はそんなたった40秒だけで、皆さんの集中力を最適化させてくれて、自宅で行う仕事や勉強をはかどるようにしてくれる方法について紹介させてもらいます。
「畏敬の念」を抱くことができるものを眺める
これは、畏敬の念を抱くことができるものであればどんなものでも構いません。
畏敬の念とは、例えば、壮大な大自然の不思議であったり絶景の風景を眺めてみるとか、宇宙の広大さを感じられるような図鑑を眺めてみるというようなことでも効果があります。
研究としては、ジャングルの写真のような大自然の写真を40秒眺めるだけでも、人間の集中力が最適化される可能性が示されています。
実際に、自然の風景を眺めることによって人間のメンタルが落ち着くという研究はありますが、「自然は凄い」というような自然を眺めることで畏怖の念を感じることによって、僕たちの集中力やメンタルにはさまざまな効果があると言われています。
ですから、皆さんにはこれを使って、畏敬の念を感じるということを行っていただけたらと思います。
今回はそんな集中力に関する内容ですので、40秒眺めるだけのようなテクニックだけでなく、今この自粛中の時間を使い高い集中力を身につけておけば、いずれこの期間が終わった時に周りの人と圧倒的な差をつけることができるわけなので、そんな集中力を積み上げ式にどんどん高めていく方法を解説した「集中力を研ぎ澄ませるアウェアネス・テクニック」を今回のおすすめの動画として紹介しています。
集中力を極めていきたいという人はこちらをぜひチェックしてみてください。
「畏敬の念」で集中力やストレスが最適化される!
では、具体的にどうすればいいのかということを解説していきます。
実際に皆さんも旅行などに行った時に、「星空が綺麗だ」「海は広い」「滝がすごい」というように、自然に対して圧倒的な力や壮大さを感じることはあると思います。
このような美しい大自然などによって引き起こされる感情は基本的には畏敬の念や畏怖の念と言われますが、この感情について調べられた研究は数多くあります。
誰でも大自然の風景に対しては感情を引き寄せられると思います。圧倒されるような感覚が畏怖の感覚ですが 、この感覚を覚えることで、僕たちの集中力やストレスレベルは最適化されます。
ストレスが最適化され減ることによって引き起こされることとしては、時間の流れがゆっくりに感じるということがあります。
ストレスが減ると時間をゆっくりと感じる
おそらく皆さんも経験したことがあるのではないでしょうか。
例えば、大自然の中にグランピングに行ったり、南の島のリゾートに行ったりすると、なんで都会の中や日常の中にいるとあんなに時間が早く過ぎてしまうのだろうとか、ここにいると時間はゆっくりと過ぎていて居心地がいいのにと考えることもあるはずです。
これがなぜ起きるのかというとストレスが原因です。
ストレスレベルが減ると、僕たちは時間がゆっくり過ぎているように感じるからです。
この時間がゆっくり過ぎているように感じるとどんなメリットがあるのかというと、焦りがなくなります。
この焦りがなくなるというのがポイントで、ストレスによる時間への焦りが僕たちのパフォーマンスを下げてしまいます。
よく時間が足りないと言っている人がいますが、昔の人たちに比べて今の人たちは労働時間は短くなっているので、実際には仕事に対する時間は足りているはずです。
にもかかわらず、時間が足りない感覚が強くなってしまうのは、人間はいろいろな事をしなくてはいけないと考えてしまうと、パフォーマンスが低下してしまい同じ時間にこなすことができる仕事量が減ってしまいます。
そうすると、焦りを感じていない時には時間が足りているのに、焦りや時間に対するプレッシャーを感じた瞬間にパフォーマンスは下がってしまい、そのせいで終わるはずだった仕事が終わらないということになってしまいます。
ですから、大事なのはこの時間に対する焦りやストレスによって引き起こされてしまう焦りを減らすことが必要になります。
これに対して使うことができるのが、今回紹介するような大自然の映像や写真といった畏怖の念を抱くことができるものだということです。
アンチエイジングにも効果がある!
この畏怖の感情というものは、アンチエイジングにも使うことができるということも分かっています。
例えば、カリフォルニア大学の研究を参照してみると、日々畏怖の感情を感じる人ほど、体内の炎症レベルが低かったということが確認されています。
体内の炎症レベルが低かったということは老化が少なかったということです。
実際に、いろいろな感情を感じる人は老化が少ないということも分かっています。
ですから、感動したり涙もろかったり、ドラマや映画などを見るとすぐ心が動いてしまうという人もいますが、これは若々しい証拠だとも言えます。
喜びや楽しさや憐れみ、愛や満足感、誇りや畏怖の感情の7つの感情を感じる人は老化しづらくなるということが示唆されています。
この中でも特に効果が高いのが畏怖の感情になります。
壮大な自然やすごい芸術作品などを見た時に、圧倒されるような感情になることはあると思いますが、その感情を感じている時に、皆さんの体内の炎症は抑えられているかもしれないということです。
畏敬の念や感嘆という感情は、炎症物質であるサイトカインのレベルを抑えてくれて、健康的なレベルに戻してくれるということが分かっています。
ですから、ストレスや焦りだけでなく、体内の炎症レベルを抑え体調を整えてくれる効果さえもあるということです。
畏怖の感情がよく分からないという人もいると思いますが、これは自分が知らないものや未知のものを知りたいと感じる好奇心や、そのような時に感じる感動のことを畏怖の念や畏敬の念と言います。
人間というものは、新しいものを避けてリスクを取らずに生きることが多いものですが、これは僕たちの体の炎症を進めてしまう原因のひとつでもありますので、日常の中で定期的に畏怖の念や畏敬の念を感じる習慣を作っておくということが、僕たちの体を炎症から守ってくれて体調を整えてくれる事にもなります。
仕事や勉強を始める前には40秒だけ「畏敬の念」を
これから勉強や仕事をしようとか、よし頑張ろうと思った時には、40秒だけでもいいので大自然の映像を見るとか写真などに触れて、畏敬の念を自分の中に湧き上がるせることによって、集中力を高めていくこともできるということが研究により示されたわけです。
今回のおすすめの動画としては、そんな集中力をより研ぎ澄ましていくための方法を解説した「集中力を研ぎ澄ませるアウェアネス・テクニック」を紹介しておきます。
ぜひチェックしてみてください。
そして、どんなことをすれば畏敬の念を感じることができるのかということがわからないという人もいると思いますので、そんな感情を感じることができるであろうおすすめの本をいくつか紹介しておきます。
1冊目は『NATURE FIX 自然が最高の脳をつくる―最新科学でわかった創造性と幸福感の高め方』で、自然が皆さんにもたらしてくれる効果というものは、今回紹介した集中力を上げるとかストレスを軽減する効果、体の炎症を抑えてくれるという効果以外にも数多くの効果があります。
そんな自然の力を最適に自分のために使うにはどうすればいいのかということを解説してくれています。
皆さんが畏怖の念を感じやすいであろう本を2冊紹介しておきます。
おすすめは宇宙に関する図鑑です。
まずは、『マーカス・チャウンの太陽系図鑑』です。
太陽系のことであればある程度知っているという人も多いと思いますが、太陽系にも僕たちがまだまだ知らないことがたくさんあります。そんな太陽系の不思議に焦点を当てた図鑑です。
写真も多くて畏怖の念を感じるためにも使いやすいと思います。
太陽系よりももっと遠くの天体や未知の星などまで紹介している図鑑が『世界で一番美しい深宇宙図鑑:太陽系から宇宙の果てまで』です。
これはとても美しい宇宙の世界が楽しめますし、お子さんがいる人であれば一緒に楽しむこともできると思います。
ぜひチェックしてみてください。
勉強する前や仕事をする前にこのような図鑑を少し見るだけでも、宇宙は凄いなあとか人間はちっぽけなものだと感じると思いますが、その感覚が集中力を最適化してくれます。
ぜひ試してみてください。
リサーチ協力の鈴木祐さんの論文解説チャンネルもオススメです
Supported by Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo
本内容は、上記の参考資料および、動画を元に考察したもので、あくまで一説であり、真偽を確定するものではありません。
参考:Emma Seppala - The Happiness Track: How to Apply the Science of Happiness to Accelerate Your Success (2016)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27898207