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芸能界の闇が生まれる3つの理由

2019年8月10日

芸能界の闇が生まれる3つの理由

DaiGo MeNTaLiST

吉本興業が色々と叩かれていますが、今回たまたま槍玉に挙げられただけで芸能界とはそんなものです。むしろ、芸能界に限らず一般の社会でも同じような事は起きています。

閉鎖的な社会ではトップの暴走は起きやすい

トップが暴走したり人の感情を踏みにじるような行動をすることは、閉鎖的な社会や組織では起こりやすいものです。権力を振りかざすような言動に対しては、なんでそんなことをするのかと考えるかもしれませんが、皆さんの働く会社の中でも小さなコミュニティの中でも、地位が上がるとこのようなことは起こります。このようなことが、なぜ起きるのかということを紹介させてもらいます。
どのような人でも、同じような環境に置かれたらあのようになってしまう可能性があるということを解説させてもらいます。

クビにするぞと社長に脅されたという話に可哀想だという意見がかなり多かったようですが、僕自身もテレビ局の一部のプロデューサーに出禁にすると脅されたこともあります。某テレビ局のプロデューサーには赤坂を歩けなくさせてやるとまで言われたこともあります。
これが普通にまかり通っている業界です。なぜかと言うと閉鎖的だからです。

閉鎖的な中で3つのことが揃うとかなり危険です。
それは・・・

1. 地位が上がる

2. 収入が大きく上がる

3. 人に騙される

この3つが揃うとやばい人が生まれます。

1. 地位が上がる

地位が上がると、共感能力と観察能力が落ちるということが分かっています。地位が上がることで、人から共感と観察力を奪います。

人間は地位が上がれば上がるほど、権力を持てば持つほど、状況や感情を無視しやすくなるということが分かっています。自分の中の思い込みやステレオタイプにより型にはまったような批判をしやすくなります。
例えば、ノースウェスタン大学のアダム・ガリンスキーたちの研究によると、権力を持ったことを想像するだけでも、人は自分視点になるということが示されています。要するに、自己中心的になるということです。

この研究では、自分が大きな権力を持ったことを参加者に想像させて、自分のおでこにアルファベットの E の文字を書いてもらうというお願いをしました。皆さんも自分のおでこにアルファベットの E を書いてみてください。
書きましたか?

では、そのアルファベットは自分から見てアルファベットの E になっていましたか?それとも、他の人から見てアルファベットの E になっていましたか?
自分が権力を持っていることを想像させただけで、このアルファベットを自分から見た E を書くようになったということです。
逆に、無力感を感じたり自分が権力を失ったことを想像させたグループは、他の人から見た向きにアルファベットの E を書きました。

つまり、他の人や相手から見たときにどう思われるかということを意識しやすいのは、人が地位が低い時です。逆に、地位や権力を持つと全てを自分視点で捉えるようになるということです。

他の研究でも、同じアダム・ガリンスキーさんの2009年の研究では、権力を手に入れたことを想像した人たちは、そうでない人に比べて、他人に厳しくなり自分に甘くなるということも分かっています。要するに、偽善者になるということです。

実際に、他人に罰を与えるような罰金をどれくらい課すのかということを問いかけると、権力を持っていることを想像した人たちは、そうでない人達に比べて、他人に対してより高額の罰金を求めるようになったということです。
一方、サイコロの出た目に応じて賞金がもらえるというゲームを行ったところ、権力を持ったことを想像した人たちは、明らかにズルをする可能性が高くなったということです。サイコロで自然に出る確率を20%もオーバーするぐらいの過剰な申告をして、お金をたくさんもらおうとしました。ですから、権力を持つと他人に厳しく自分に甘くなるということです。

自分のことは正当化しやすくなりますし、他人が少し悪いことをしただけでもとことん批判するようなことが起きるわけです。自分は権力を持っているので少しぐらいズルをしてもいいという感情が無意識のうちに働き実際にズルをしてしまいます。
これが権力の恐ろしい罠です。

2. 収入が大きく上がる

お金が人から奪うのは感情です。収入が上がれば上がるほど人間は無感情になります。そして、感情的なつながりを避けるようになります

香港理工大学の研究で、お金のことを考えるだけで人間は自分の感情を隠すようになり、他人との繋がりを避けるようになるということが分かっています。ネガティブな感情もポジティブな感情も隠すようになり、人との感情的な繋がりを持たないようになるということです。
感情を隠すようになるので、周りから見た時に怖いように思われたりして距離を取られるわけです。

さらに、お金に関することを考えるだけでも、人間は人助けをしなくなるということも2006年の研究で分かっています。
お金に関連するような言葉をイメージするだけでも、他人への依存心が薄れていきます。お金があれば何に依存しなくても自分一人で生きていけると考えてしまい、それが他人との関わりを裂けてもいいという考えにつながり、結果的にわがままになるということです。

お金がもたらす人格の変化というものを意識して気をつけておかないと、お金に振り回されてしまうということが起きてしまいます。

3. 人に騙される

人に騙されたり生き馬の目を抜く世界は閉鎖的な業界に多いですが、このような業界にいると人を信じることができなくなります。人を信じることができなくなると、他人と距離を取るようになりますが、そうすると謝罪が下手になるという研究も実はあります。

2017年にピッツバーグ大学が81人の学生を集めて行なった研究で、謝罪が下手な人たちを集めたところ、他人との関わりを表す愛着スタイルが「回避型」になることが多いということが分かっています。回避型は、他人を信用することなく距離を取るタイプです。

競争の激しい社会にいたり人に騙されることが多い世界にいると、いつのまにかこの回避型になることもあるのは容易に想像できます。
この回避型の人がしやすい謝り方というものも分かっていて、3つ紹介します。自分が回避型だという人は気をつけて欲しいですし、自分がこのような謝り方になっていたら回避型なのかもしれないと考えてください。

注意その1

言い訳が多い

注意その2

否認

注意その3

とぼける

つまり、回避型の人は、言い訳が増えて、自分がしたこともしていないと否定することが増えて、さらに、最終的にはとぼけるようになるということです。

回避型の人には、根底に他人への信頼がありません。コミュニケーションにおいて人は信じることはできないと考えているので感情を隠そうとする人達です。他人を信じていないからこそ心から謝ることができないわけです。
ですから、正面から謝ることを避けて言い訳に逃げてしまいます。

環境が人を変えることは珍しくない

人を騙したり裏切るような人がいますが、それは多くの場合環境がそうさせるものだということが、最新の心理学では分かっています。
吉本興業だけでなく、たくさんの人が毎日のように批判されて叩かれていますが、そんな人は芸能界にはたくさんいますし、芸能界以外も考えればいくらでもいます。閉鎖的な業界では珍しいことではありません。
テレビも週刊誌も、他人の情報でお金を稼いでいるわけですからみんな同じように闇を抱えています。
是非お気を付けください。

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脅して操る【マニュピレーター上司】を撃退するには
▶︎https://www.nicovideo.jp/watch/1557588303

リサーチ協力:Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo/

参照:Galinsky, A. D., Magee, J. C., Inesi, M. E., & Gruenfeld, D. H. (2006). Power and perspectives not taken. Psychological Science
https://www.kellogg.northwestern.edu/faculty/galinsky/Power%20Hypocrisy%20Psych%20Science%20in%20press.pdf
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0022103114001115
Schumann, Karina, and Edward Orehek. (2017) Avoidant and defensive: Adult attachment and quality of apologies.


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