この知識はこんな方におすすめ
- 仕事の関係のストレスが多い
- ビジネスでの印象を良くしたい
- 信用できて頼り甲斐のある人に思われたい
カリスマ研究に学ぶストレス軽減法
仕事のストレスや人間関係のストレスで悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
取引先やお客さんやクライアントといった人から受けるストレスを軽減するための方法を紹介します。
普段から、ビジネスにおける交渉や商談、お客さんや取引先への営業、あるいは職場の中での様々な調整など色々な事を皆さんされていると思いますが、どうしても人間関係やコミュニケーションから受けるストレスというのは大きくなりがちだと思います。
このようなストレスに強くなるためにはどうすればいいのかという話をカリスマに関する研究から今回はひとつ紹介させてもらいます。
カリスマと言うと皆さんは誰をイメージしますか?
歴史に名を残したような人や著名人、歴史上の偉人や政治家など、誰でも結構ですが、皆さんの中であの人はカリスマだと感じるような人はストレスに強そうに感じませんか。
アーティストなどのカリスマであれば、逆にセンシティブなイメージもありますが、いわゆるカリスマ性が高い人は、自分の心情や自分の世界を貫くメンタルの強さを持っているわけです。
このようなカリスマの人たちを調べていくと、彼らは全員が生まれつきメンタルが極めて強かったわけではないということがわかります。
自分なりに様々な工夫や色々な行動をとることによって、メンタルを安定させているということが少なくありません。ストレスを跳ね返すための工夫をそれぞれしているということです。
商談や交渉におけるストレスを軽減
今回はそんな中からとても簡単に出来て、特にお取引先に対してや営業先に対して使えるテクニックを紹介します。
2012年のイリノイ大学の研究からですが、小規模な研究ではあっても参考にはなると思います。
18人のビジネスマンに協力を頼み、脳波計を頭につけてもらってから脳波を測定しながら普段の仕事をしてもらいました。実際に商談などもおこなってもらったそうです。
その結果わかったこととして、商談や交渉において、取引先やお客さんと対峙して会話をすると思いますが、その会話を始める前にあることを行っていた人たちは、周りから見て信用されカリスマ性が高く思われた上に、脳波もリラックスしていてそこから受けるストレスも減少しているのではないかということが分かったということです。
取引先はお客さんと対峙して会話をする前に何をしたのかというと、それは握手です。
商談や相手との会話を始める前に、強めの握手をした人ほど、相手から見た時に仕事もできそうで頼りになりそうで、カリスマ性が高そうだと判断されて、さらに、脳波計から見てリラックスしていてストレスも比較的感じていないのではないかということが確認されました。
固い握手を行うことによって相手からの印象も良くなるし、自分のストレスも減るということが確認されたという興味深い研究です。
商談自体が上手くいったからでは?
欧米の研究ですし、固い握手をしたことによって印象が良くなり、相手が交渉でも柔らかくなることによって、ストレスに強くなっているというよりもストレスの原因自体がなくなっているのではないかと思う人もいるかもしれませんが、別のデータも確認されています。
それによると、固い握手をした人たちは、その後の交渉や商談がかなり厳しい結果になった場合であってもネガティブな影響が軽減されていたということも確認されています。
そのおかげで、その商談や交渉がうまくいかなかった後の別の仕事でもそのパフォーマンスが向上していたということです。
ですから、固い握手というものは皆さんが仕事ができる人に見られるだけでなく、皆さんを仕事のストレスから守ってくれる、仕事における人間関係のストレスから皆さんを守ってくれる効果もあるということです。
握手の効果
研究チームのコメントとしては、握手の力を見くびってはいけない、握手をすることであなたの第一印象が良くなるだけでなく、悪い印象すら打ち消すことができるとされています。
ですから、商談や交渉する際に、どうしてもその商談や交渉がうまくいかないこともあります。厳しい結果に終わる場合であっても、その商談や交渉の始まる前と終わった後に固い握手をするようにしておけば、少なくとも皆さんに対する仕事の評価自体が低下することは避けられる可能性が高いということです。さらに、皆さん自身がストレスにも強くなるということです。
握手のポイント
とはいえ、やたらと圧力を感じるような握手を求めてこられて少しうざいと感じたこともあると思います。
この研究では、理想的な握手をするための条件というものも分かっています。
まず、手のひらはできるだけ乾燥させてください。汗ばんでいないというのがポイントになります。
二つ目のポイントは、できるだけ相手とアイコンタクトを取りながら握手をするようにしてください。アイコンタクトを取りながら笑顔で握手をするのがポイントになります。日本人の場合は握手をしながらお辞儀をしたりする人も多いので、ついつい何気に下を見ている人も多いですが相手の目を見ながらすることが大切です。
そして、握手の理想的な時間としては、2秒から3秒ぐらいだとされています。ですから、軽くグッドに入ってすぐ終わるぐらいの感じです。
逆に、印象が悪化してしまう握手というものも分かっていて、両手で握手をする人もいますが、これは最悪だそうです。この両手での握手というものは逆に相手からの印象が悪化してしまうということが分かっています。
丁寧にしようと思い、両手で握手をする人もいますが実際にはあまり印象が良くないということです。
ですから、握手は爽やかに力強く行うようにしてください。
交渉する前と交渉した後、会話をする前と会話をした後、気持ちの良い挨拶を心がけるだけで、かなり人間関係のストレスに強くなるのではないかと思われます。
是非試してみてください。
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リサーチ協力
Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo
本内容は、参考資料を元にした、DaiGoの独断と偏見を含む考察により、科学の面白さを伝えるエンターテイメントです。そのため、この動画はあくまでも一説であり、その真偽を確定するものではありません。 より正確な情報が必要な方は参考文献・関連研究をあたるか、信頼できる専門家に相談することをオススメします。 訂正や追加情報があれば、コメントなどに随時追記します。
参考:Sanda Dolcos et al. (2012) The power of a handshake: Neural correlates of evaluative judgments in observed social interactions