この知識はこんな方におすすめ
- 成功したい
- 目標を叶えたい
やる気を作り出すための三大理論
何十年経っても、人間のモチベーションを生み出すために大切だとされている理論があります。
これは人間の心理に根ざしている理論だと思われます。
長い歴史の中でも、科学的な根拠を失わなかったモチベーションを高めるための理論です。
1.マクレランドの欲求理論
ハーバードが作った45年間活躍しているモチベーション理論です。
2.トヨタ式生産方式
48年間経っても未だにベストセラーですが、科学的根拠も確認されているトヨタ式の生産方式から、人間のモチベーションを上げるための方法を解説します。
トヨタ生産方式――脱規模の経営をめざして
3.ブルームの期待理論
65年も昔に提唱されて科学的にも検証されたモチベーションテクニックです。
65年経った今でも、多くの人のモチベーションを作る根幹にある理論です。
1.マクレランドの欲求理論
人間のやる気は3つの欲求から成り立っているとされています。
自分がやる気を出したいと思うのであれば、それに対してこの3つの欲求を感じるように工夫したり、どのようなところにこの欲求を感じるのかということを明らかにすると、僕たちは自然とやる気になります。
欲求に注目して、やる気を高める理論です。
①達成したい欲求
②他人に影響を与えたい欲求
③他人に気に入られたい欲求
この3つの欲求がやる気を作り出します。
例えば、仕事のやる気を出したいのであれば・・・
「この仕事を頑張ることで何が達成できるのか?」
「これによって、どのように他人に影響を与えられるのか?」
「これによって、どのように他人から気に入られるのか?」
このように考えて、目標を叶えたり欲求を浮き彫りにすることによってモチベーションが上がります。
3つの中で、自分に合うものを探して使うようにしてください。
①達成したい欲求
チャレンジングな目標を設定して、それを達成をすることで大きな喜びを感じるタイプです。
無理かなと思うような目標を達成した時に大きな喜びを感じる方は、この欲求が強いタイプです。
目標達成のためにリスクを取ったり、自分がどれくらい進んでいるのかを把握するために、定期的なフィードバックが必要な人が多いです。
この達成欲求が強い人は、単独で働くことを好むケースが多いです。
チームで何かを成し遂げるというよりは、自分の可能性に挑戦して頑張りたいと思っている人は、この達成欲求が強い人です。
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達成欲求が強い方へのおすすめのテクニック
WOOPの法則
W:Wish/願望
達成するのは確かに難しいけれど、頑張れば何とかなりそうな目標を明確にする。
O:Outcome/成果
それを達成した時に自分にどんな変化が起きるのか、達成する内容や達成した時の成果を考える。
O:Obstacle/障害
その目標を達成するための障害についてあらかじめ考えておく。
P:Plan/計画
3つのステップを踏まえた上で計画を立てる。
※if-then プランニングの形に落とし込んで自分の計画を立てる
例えば、ダイエットであれば…
W:◯◯kg痩せたい
O:人前で脱げる体が手に入る
O:甘いものを見るとつい誘惑に
P:誘惑に負けそうな時にどうするのか?
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MACの法則
Measurable(メジャラブル)測定可能性
目標達成するための測定可能な数値を明らかにする
Actionable(アクショナブル)行動可能性
辿り着くまでのプロセス(行動)を明確にする
Competent(コンピテント)適格性
自分の価値観に合っているかどうかを確認する
達成欲求のタイプの人は、チームで目標を達成したとしても、そのうちのどの部分が自分の力によるものだろうかと迷ってしまいます。
こうなるとモチベーションが下がってしまいますので、チームで取り組む時には、自分が責任をもって行う部分を明確にしておいた方がいいです。
注目するべきは自分の達成感です。
自分の達成感や個人の成長に注目するようにして頂けると、やる気を引き出し、やるべき事も捗るようになります。
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②他人に影響を与えたい欲求
他人をコントロールしたり影響を与えたいという欲求です。
自分が成し遂げたことで世の中が変わることで喜びを感じるタイプです。
先ほどの達成欲求であれば、自分で目標を設定して、それを成し遂げた時に強い喜びを感じますが、これは自分が頑張ることによって、「周りの態度が変わる」「周りの自分に対する見方が変わる」「世の中の視点が変わる」「パラダイムシフトが起きる」、こういったことに対して強い喜びを感じます。
権力欲求とも言えますが、これがモチベーションのベースになる人は、議論に勝つことがとても好きで、他人と競争したり戦って勝利すること、ステータスがあがるとか目立つことを好みます。
権力を求めると言われると、なんとなくダークなイメージを持つかもしれませんが、これ自体は別に悪いことではありません。
例えば、「自分の音楽を通じて多くの人の考え方を変えたい」という思いがモチベーションになる人もいるでしょうし、スティーブ・ジョブズもiPhone を通じて世の中の生活を変えたいと考えていたはずです。
自分が目標を達成することができたことよりも、自分が頑張ったことによって、世の中や他人、自分の周りの人達の考え方が変わったということに対して喜びを感じるわけです。
ただ、この権力欲求が強い人は結構います。
「成功してタワマンに住みたい」「フェラーリを乗り回したい」、これらすべて権力欲求です。
自分が成功して、お金がたくさんあることを多くの人にもっと知らしめたいわけです。
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ほとんどのビジネスでは、相当成功して儲かったとしても、それを世の中の多くの人が理解することはありません。
例えば、僕たちは、毎日のように飲んでいるペットボトルのキャップをどんな企業が作っているのか知りません。
もし、それを独占する企業があったとしたら、間違いなく超お金持ちなのにも関わらず、そういう意味では評価されません。
だから、お金持ちは、自分が成功したということを住んでいる場所や車で表現しようとします。
この欲求は、本来は「人を動かした」と感じられる自信があればいいだけです。
ペットボトルのキャップも世の中に影響を与えています。ただ、それを感じることが少ないだけです。
ですから、この欲求をモチベーションにつなげたいのであれば、最初から人に影響を与える方法を学んでください。
そこから自分のビジネスをする方がシンプルでいいと思います。
おすすめとしては、影響力について学んだり、マーケティングやコピーライティングの勉強をしてみてください。
権力を身につけて組織で上に上がる方法について学んでみるのもいいと思います。
影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか
ザ・コピーライティング――心の琴線にふれる言葉の法則
シュガーマンのマーケティング30の法則 お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとは
「権力」を握る人の法則 (日経ビジネス人文庫)
権力とは?
権力というものは、本来は自分の発言によって多くの人を動かすことです。
自分の立場が偉くなったら、それだけで権力を持ったと勘違いする人が多いですが、権力は「技術」です。
自分が権力を手に入れたと思ったら、どの人たちを自分が動かしているのかということをちゃんと認識してください。
自分がどんな発言をすれば、その人たちを率いることができるのか、思う方向に動いてくれるのか、それを判断できるだけの技術を身につけておく必要があります。
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③他人に気に入られたい欲求
これは「親和欲求」とも言えますが、グループに所属したいとか、他人から気に入られたいという欲求で、競争よりも協力やチームワークを好むタイプです。
これは権力欲求とは全く真逆の方向で、他人と競争することよりも協力やコラボレーションすることを好みます。
そのため、高いリスクや不確実性はあまり好みません。
リスクを取って1人で頑張るというよりは、みんなで協力して安全に確実に頑張ろうとします。
このタイプの方は、チームのモチベーションを高めることで、自分のモチベーションも上がり成果が出やすくなりますので、チームワークやコラボレーションについて学んでみるのが良いと思います。
チームが機能するとはどういうことか ― 「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ
恐れのない組織――「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす
この2冊はエイミー・エドモンドソンという方の本ですが、心理的安全性という概念を提唱されていて、この心理的安全性が担保されている組織であれば、チームは個人それぞれが力を発揮しやすくなります。
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チームがちゃんと取捨選択を自分たちでできて機能するような組織を作るにはどうすればいいのかということを教えてくれる本です。
ただ、仲間がいれば良いということではありません。
友達だから、仲間だから、ずっと一緒にいようというような人もいますが、そんなことではなく、目的に向かって戦略を共有できる人を作るのがコラボレーションです。
雇用などの関係ではなく対等な関係で戦友として一緒に戦っていくことができるかということが大事です。
敵とのコラボレーション――賛同できない人、好きではない人、信頼できない人と協働する方法
自分が信頼できる人とコラボレーションするのは当たり前ですが、これからの時代は、自分の敵や信頼できない人、気に入らない人ともコラボレーションする必要があります。
こちらの本は、そのためにはどうすればいいのかということをまとめてくれている素晴らしい本です。
そして、自分が信頼できない人とコラボレーションするためには、質問を上手に使うことが重要です。
問いかける技術 ― 確かな人間関係と優れた組織をつくる
質問することによって、人間の心を動かすこともできますし読むこともできます。
これは上手に応用すれば、人間関係を良好にするためにも役に立ちますし、皆さんが相手に裏切られないかということを予測することもできるようになります。
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そして、コラボレーションするためには、上手に相手に頼み事をすることも重要になります。
それに関してはこちらの本が役に立ちます。
人に頼む技術コロンビア大学の嫌な顔されずに人を動かす科学
マクレランドの欲求理論の実践
①達成したい欲求
②他人に影響を与えたい欲求
③他人に気に入られたい欲求
皆さんがどのタイプか考えてみてください。
その欲求に基づいて、自分の仕事や趣味のやり方を考えてください。
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例えば、自分が何か達成したい欲求が強いのであれば、少し難しいけれど頑張れば何とかできそうだと思えるような目標を達成するとモチベーションが高くなります。
一方、自分はもっと他人に影響を与えたいと感じるのであれば、それは権力欲求です。
ということは、自分が責任やリスクを取ったり、競争が多い仕事やタスクを選ぶことによって、モチベーションが高くなります。
これはタイミングやライフステージによっても変わるものですから、この欲求をベースに、自分でどこにモチベーションを感じるのかということを常にチェックするようにしてください。
誰かが1番強いわけではないという場合には、テスト期間を設けて、1週間から2週間ごとに、どれが一番自分にしっくりくるか試すようにしてください。
自分なりに優先順位をつけて考えるのもいいと思います。
もし皆さんに信頼できる相手がいるのであれば、第三者の視点の方が、人間の欲求や価値観は正しく判断できますので、そんな人にこの内容を伝えたうえで自分がどのタイプか質問してみるのもいいと思います。
ここから先は、残りのトヨタ式生産方式とブルームの期待理論について解説させてもらいます。
特に、ブルームの期待理論については、皆さんが人生で本当に大切なものを見つけるために重要な考え方について紹介させてもらいます。
ぜひDラボでチェックしてみてください。
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敵とのコラボレーション――賛同できない人、好きではない人、信頼できない人と協働する方法
問いかける技術 ― 確かな人間関係と優れた組織をつくる
人に頼む技術コロンビア大学の嫌な顔されずに人を動かす科学
リサーチ協力:パレオチャンネル
参考:https://daigovideoapp.page.link/z2Ap