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24時間テレビ【二股ヤラセ問題】を心理学的に解説【EXIT兼近さん】

24時間テレビ二股ヤラセ問題を心理学的に解説

DaiGo MeNTaLiST

24時間テレビ ヤラセ問題を心理学的に考察

先日、24時間テレビがやらかしてしまったというニュースが出ていました。
チャラそうなんだけれど本当は真面目そうなお笑いコンビのEXITの兼近さんが、24時間テレビの中で元カノが登場し、チャラそうなんだけれど本当は真面目そうなキャラの兼近さんが、 実は本当はチャラかったという内容になるように、その元カノの方が二股されたというようなコーナーを作ったそうです。この放送がされた後に、その元カノのマナさんという方がYouTube で、実際にはそんな二股の事実はないし兼近さんに対してはいい思い出しかないし感謝でいっぱいだと告白されていました。テレビの方々が作り上げたストーリーの二股の事実もないしそれによりマナさんが男性不信になったという事実もないと言い切っていました。
これによりまたテレビがやらせと言うかでっち上げをしてしまったと問題になっていました。

マスコミがよくやる手法で、他人の思い出や綺麗なものを踏みにじることはよくあります。なぜかと言うと、単純にその方が数字を取れるからです。
どう見てもチャラくなさそうに見えるのにチャラいキャラをやっている芸人さんが、やっぱりチャラくなくていい人だったということでは番組としては面白くないわけです。面白くするために、実はチャラくなくて酷い人だったことが暴露されたどうしたわけです。
この暴露というものをテレビ局も週刊誌もやたらと好んでいますが、そのような形にしようとしたそうです。
実際に、兼近さんもTwitter ですでに投稿は消されているそうですが、台本を見て驚き、事実とは違うし大事な人との思い出を踏みにじるのは嫌だからとかなり抵抗したそうですが、そのまま放送されてしまったということです。

僕もしくじり先生という番組に出た時に、最初にもらった台本はかなりひどかったので事実と違う部分を書き直しました。その書き直した台本を出してその内容で撮影した後に、勝手に一番大事なところを切って残念な形に持っていくことをされました。
そんなことをされたので、その書いた台本の内容を本当はこうでしたとブログにあげてやりました。すると、テレビ局の方からクレームが来て掲載を止めるように言われました。

このようにテレビ局やマスコミというものは上から目線なことが多いわけですが、24時間テレビでなぜこのようなことが起きたのでしょうか。本来は、チャリティを行ったり人を助けるという美しいテーマで番組を作っているはずです。
実は、今回の悲劇は人を助けようというテーマでしているからこそ起きた悲劇だと言えます。
今回はその内容を心理学的に解説させてもらいたいと思います。これは大義名分を言う人やマスメディアや権力者がよく弱者の味方だということをよく言いますが、そのようなことをしている権力者は実はズルや不正をしやすくなるという研究があります。

1. モラル・ライセンシング

人間はモラル・ライセンシングという特性を持っています。
これは人間は良いことをした後は、ズルをしてもいいと考える人間の持っている悲しい性質です。
これに関しては様々な研究が行われていますが、例えば、募金をした人はその後カンニングをしやすくなるということが起こります。
つまり、自分はいいことをしたから少しぐらい悪いことをしたとしても許されるだろうと考えてしまうわけです。

良いことをしようとするだけでもズルをしやすくなるということも起こります。
例えば、ダイエットをしようと考えて週末ジムに行って運動をしようと決意したとします。そのような自分の健康やダイエットのためにいいことをしようと決意しただけで、その日の夜にラーメンを食べたり間食したりしやすくなってしまいます。

このように、人間というものは良いことをしているから悪いことをしてもいいと考えがちな生き物だということです。
ですから、慈善団体だから何をしてもいいと思ってしまうような行き過ぎた慈善団体や強権的な慈善団体が生まれたりするわけです。
今回の24時間テレビも、チャリティーとして行うわけだから多少事実を捻じ曲げるようなことをしてもいいだろうと考えもあって、人の過去の美しい思い出すら踏みにじることをしてしまったのかと思われます。
心理学的には、このモラル・ライセンシングが問題の根幹にあるのではないかと考えることができます。

2. 自分視点が強くなる

普通に考えればこのようなことをされたら誰でも嫌ですし腹が立つと思います。
ところが、そういうことを考えられなくなるわけです。権力者や既得権益を持っている人は、権力者的な視点や自分たちは偉いという感覚を持ってしまうと、以前も紹介したノースウェスタン大学の研究では、「自分視点」が強くなるということが分かっています。
他人が傷ついたとしても自分が損しなければいいというような自分視点が無意識のうちに強くなってしまいます。

これとモラル・ライセンシングが合わさるとかなり危険です。
この自分視点が強くなっている人が良いことをすると凄い良いことをしているように感じてしまいます。だから、少しぐらいズルをしても、他人のことを犠牲にしても、自分はとても良いことをしているんだから問題ないと考えやすくなるわけです。

3. 権力者はズルをする自分を正当化する

さらに、先日の京アニさんの実名報道の件でも紹介しましたが、既得権益が持つ不正を正当化する性質というものはとても恐ろしいものです。
人間は自分が権力を持っている側の人間だと思うと、統計的な確率を20%も上回るレベルのズルでも平気でしてしまいます。
権力を持った人は、ズルをする自分を正当化する傾向が強くなります。ですから、権力者はズルをしてそれがバレたとしても自分を正当化するので謝りません

決して珍しいことではない!

今回の件では、この3つのポイントが起きていたと考えられます。
モラル・ライセンシングにより良いことをした後には不正の確率が増え、権力を持っている人が良いことをしようとすると極端に自分視点が強くなったために、大事な思い出を傷つけられた人の悲しみすら想像できなくなった上に、既得権益は失敗したり自分が不正をしたとしても自分を正当化しようとするので、実際に謝罪しているのかどうかは分かりませんが、謝罪もしないであろうと考えられます。

このようなマスコミの自分都合の結果ありきで物事を作り、それにより誰かが犠牲になったとしても自分達は権力者だから関係ないと考え、自分達はチャリティーをしているいい人なんだから問題ない、不正が暴露されても自分たちの中での正当化は終わっているので謝ることはないということが起きるわけです。

ちなみに、このようなことは珍しくはありません。
今だから言いますが、以前に情熱大陸さんから依頼をもらったことがあります。情熱大陸さんはいくつかの制作会社が作っていて、情熱大陸さんがということではなく、その制作会社がどうかしていただけだと思いますが、情熱大陸は頑張っている人を追いかけて、その人が何を目標にこれからどのような人生を歩んでいくのかということを見ていくドキュメンタリーなはずなのに、僕に依頼してきた制作会社は、まず結果を提示してきました。
その当時、僕はパフォーマンスはほぼ止めはじめていて作家活動や講演やコンサルティングの方向にシフトしていました。つまり、より多くの人を幸せにするために、パフォーマンスではなく自分の心理学を生かして発信する方向にシフトしているのに、それでは面白くないからと、年末にディナーショーをすることにして、そのショーに向けて新パフォーマンスに挑戦していくところを撮りたいと依頼してきました。
情熱大陸のためにわざわざ新しいパフォーマンスをするという謎の目標を作って、それに向かって苦労しているところを撮って番組にしたいと言ってきたわけです。
当然、そんな嘘をつきたくもないし自分の方向性としても違うという話をしましたが、理解はされずその話は流れました。

もちろんちゃんと素晴らしいドキュメンタリーを作っている方もいると思います。情熱大陸を作っている制作会社も色々なところがあり様々な人がいるのだとは思いますが、少なくとも僕に依頼してきた制作会社の方は、こちらからは何も言っていないのに向こうから結果ありきで掲示してきました。
ドキュメンタリーにさえも嘘があるということです。
このようなことが当たり前にまかり通っているわけですからマスコミの言うことは話半分ぐらいに考えるのがいいのではないかと思います。

皆さんの周りにも起こり得る話でもあります。
自分は良いことをしているということを声高に言っている人を見つけたら気をつけてください。
良いことや寄付は別に黙ってすればいいものです。もちろん税金的な問題もありますので寄付をする際に公言するのはいいとは思いますが、聞いてもいないのに、自分はみんなのために良いことをしているとやたら言う人がいると思います。
感謝感謝感謝!とか人の為!、みんなの為!と言っている飲食店が実はブラックだったというようなこともあります。
これも、良いことをしているのだから多少のズルをしても許されるという心理がはたらくから起きることです。
このような人は気づかないうちに近づいてきて、皆さんの事をコントロールしようとする可能性が高いです。
ぜひお気をつけください。

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いい人のふりして攻撃してくるカバートアグレッション対策
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前半▶︎https://ch.nicovideo.jp/mental/blomaga/ar1789081
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リサーチ協力:Yu Suzuki http://www.nicovideo.jp/paleo


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