「リスキリング超入門」
僕のチャンネルでは有名な房さんが本を出されました。
リスキリングと聞いて房さんを思い浮かべる人は少ないと思いますが、『デジタルマネー戦争』でもご一緒されている方との共著です。
リスキリング超入門 DXより重要なビジネスパーソンの「戦略的学び直し」
今回はこの本の中からいくつかポイントを紹介させてもらいますが、一番紹介したいのは「STEM思考」です。
STEM思考とは、「Science/Technology/Engineering/Mathematics」、つまり、「科学/技術/工学/数学」の分野を基にした思考やスキルのことです。
この本の中ではリスキリングはよくわからない資格を取ったりするのではなく、学び直しには戦略が大事だということを教えてくれています。
学生の頃にはテストで良い成績が取れればよかったけれど、社会に出てからは知識やスキルは使えなくては意味がありません。
使える知識としては、「科学/技術/工学/数学」の分野がベースになってきます。
4つのSという考え方もあり、「シナリオ/スピード/サイエンス/セキュリティ」を学び直す方法がこの本では紹介されています。
Science
「科学/技術/工学/数学」の分野を基にした思考やスキルがあれば、人も企業も成功しやすくなります。
逆に言うと、まさに今の日本の政治もそうだと思いますが、これがないと微妙な方向に進んでしまいます。
例えば、イーロン・マスクは物理学上の計算では当時の NASA の打ち上げ費用から考えると、それを1/10にすることができると考えたそうです。
レッドオーシャンの市場であっても、効率を10倍にすることができれば普通に勝てます。
房さんの会社のGVE株式会社では、クレジットカードなどオフラインが含まれた決済をIoT の時代とか5Gの時代に合わせて、物理学上の計算ではエネルギー消費量を1/100にすることができるということで会社を始められて、実際に取り組んでみると1/1000にすることができたということです。
これがサイエンスだと思います。
イーロン・マスクのスペースXであれば、ロケットを打ち上げるとなるととんでもないお金がかかるので、普通の人は国やNASAでなければ無理だと考えます。
サイエンスの視点で考えると、実際には不要な部分や無駄な部分も見えてきます。
物理的に考えて1/100や1/1000のコストでできるのであれば、ビジネスではそれだけで圧倒的有利になります。
サイエンスの視点でビジネスを見て、ビジネスの効率化や強みを作っていくことが重要です。
学び直しとして考えるのであれば、ビジネスや自分の仕事をサイエンスの視点で見て、効率化したり有利なポイントを作り出していく必要があり、そのためには学び直しが欠かせないということです。
なんでもいいから勉強したり資格を取れば良いということではなく、理屈で考えて強みを作るためには「STEM思考」が必要になります。
イーロン・マスクと同じレベルのことができないとしても、リスキリングで同じ発想にたどり着くことはできます。
サイエンスはどんどん進化して変わっていっています。科学の知識は10ヶ月ほどで2倍になると言われたり、4年前に学んだサイエンスは今の時代には使えないとも言われますので、それが学び直しが必要な理由でもあります。
サイエンスもアップデートしないとビジネスでは使えません。
これは別に難しい数式を理解したりややこしい科学を理解しなくてはならないということではなく、科学的な思考が大事だということです。
「自分を信じず、疑わず、ただ試して確かめる」
これも科学的な思考です。
ビジネスだけでなく投資でも同じです。
例えば、イーロン・マスクがスペースXを始めた時も、ただ凄いことを始めたと考えるのではなく、サイエンスの視点でそれを見ることができたら、確かにそれは物理的には可能だと考えることもできて、そこに投資することができれば今は大金持ちかもしれません。
ビジネスではあまりにも独自性がありすぎるとみんな理解できません。
他の人が失敗した方法でも、そこにサイエンスの視点で切り込んで効率化することができれば成功する可能性が高くなります。
Engineering
例えば、日本はコロナの影響で水際対策を厳しくしていた時に入国してきた人に検査を実施していました。
この検査は結果が出るまでに20分ほど必要なものですが、エンジニアリングの考え方ができる人が1人でもいたとしたら、飛行機から降りてすぐにその検査をしていたはずです。
入国審査や税関の処理で時間が必要なわけですから、飛行機を降りてすぐに検査をしていれば、他のことをしている間に検査の結果が出ます。
エンジニアリングの考え方ができないと、物事を逆算して効率化することもできません。
この入国の際の検査の例であれば、結果的に全体で1時間以上かかっていました。
逆に、エンジニアリングの考え方として日本の優秀な例は新幹線の清掃です。
新幹線の清掃は1分とか2分の停車している間にすべてを終わらせます。
新幹線の清掃の全工程にはエンジニアリングの考え方が詰め込まれています。
プログラミングも順番を入れ替えたり処理の工程を考え直したりするだけで大きく違ったりします。
Technology
1994年の頃までは日本は世界でもハイテクな国にランキングされていました。
いつのまにか日本のテクノロジーは何十年も遅れています。
シリコンバレーにあって日本にないものは何でしょうか?
この答えがテクノロジーの考え方ですが、これについてはDラボで解説しています。
Mathematics
数学的な考えとしては、皆さんも「log関数」を習ったと思いますが、多くの人が何のために使うのか理解していません。
地震の大きさを示すマグニチュードに使っていると例えられるとわかりやすいと思います。
虚数も同じで、虚数を作った人は何のためとは考えていないでしょうが、虚数が存在しなければ皆さんが今使っているスマホやインターネットの技術もありません。
人に原理的なものを説明しようとした際に、数字で表すのが最もわかりやすく伝わります。
数学的な説明がプレゼンに説得力を持たせてくれたりしますし、人は物事を直感で考えるとバイアスに左右されてしまいますが、数学は最強の客観性を与えてくれます。
数学的に考えることができるかどうかで、失敗確率を格段に下げることができます。
思い込みを乗り越える手段が数学です。
大人になってからの学び直しは、それを何かに使いたいから学び直すはずです。
自分のビジネスや副業、起業や転職、いろんなことに挑戦していきたいと考えていると思いますが、何を学び直すか考える際に 「STEM思考」が重要になります。
自分に足りないと思う部分を学び直してみてください。
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🐱続きはDラボから
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房 広治(GVE CEO)
1982年に早稲田大学理工学部卒業を機にイギリス留学。1987年に英国系のインベストメントバンクに就職し、M&Aを手がける。1998年にはUBS信託銀行の社長に就任。2000年にクレディ・スイス証券にて、同社が買収したDLJディレクトSFG証券(現:楽天証券)の社外役員を務めた。2004年に独立し、2005年2月からサンドリンガムファンドを始めた。2006年にはEMCOM傘下の上場会社が買収し、EMCOMの取締役に就任。EMCOMで高速FXシステムの開発をし、日本のFX市場の過半数のマーケットシェアを獲得。2017年にGVE株式会社を創業する。
リサーチ協力:パレオチャンネル